仮説には根拠が必要
PDCAサイクルを回しWebサイトを改善していくのは、どの企業でもやっている(あるいはやっていきたい)ことです。このとき、「きっとユーザーはこういう行動を取るのではないか」という仮説が必要になってきますが、なんとなくによる感覚値ではなく、必ず何か根拠のあるデータに基づいて考えていくようにしましょう。たとえば、コンバージョンしたユーザーへアンケートやインタビューをしたり、営業に同行して取引先の声を直接聞いたり。自社のターゲットユーザーと近い属性の人たちの嗜好を、一般的な調査データを参考に紐解くのも有効です。もちろんアクセス解析から得られる情報も有益な判断材料となります。こうして、まずは社内である程度合意が得られ共通認識が持てるようなユーザー像をつくりあげていきます。ペルソナまでつくると大変になるので、まずは年齢や性別、住んでいる地域といった基本的な属性と、どういう嗜好の持ち主かというところが掴めればよいでしょう。それをもとに、「こういうタイプのユーザーだからこんな商材の見せ方をするのが良いのではないか」という仮説を組み立てていきます。
悪い結果が出た施策は新たな知見を得たと考える
仮説をもとに行った施策で効果が出なかったとしても、それはPDCAサイクルを回す上で失敗とはいえません。「この施策は響かない」という新たな知見を得られたと考えるべきです。むしろ、企業がサイトを運営していく上で、一番良くないのは、「何もしない」ことです。仮説を立てて施策を行い、解析データをチェックし、改善を繰り返すことで、1回目より2回目が、2回目より3回目が、より集客やコンバージョンに繋がるようにしていきます。施策を重ねた結果から、ユーザーはこういうニーズを持っている、だからWeb上でこういうアクションを取ったという知見をためていくのです。
アクセス解析とは、施策が成功する確率をいかに上げていけるか、なんとなくの手応えを根拠のあるものにしていけるかという目的で行うものです。日々数値を見続け、繰り返し仮説を立てていくことからのみ、データを読み解く勘所は養われていきます。Webに詳しい唯一の社員が異動になったり産休に入ったりしたら誰もやらなくなってしまった、なんてことのないように、社内で継続的なアクセス解析を続けられるための環境づくりをしていくことも重要です。


- 教えてくれたのは…
- ミツエーリンクス 荒木克弘さん/ミツエーリンクス 芳賀 穣さん