Webサイトの利用目的を考えよう(ブランディングを例に) 事例詳細|つなweB

Webサイトの主要なメリット「拡散性」「信頼性」「効率性」を活かす利用目的とはどのようなものがあるのでしょうか。ここではまず代表的な目的として「ブランディング」を見てみましょう。

 

本書を読まれている方は、当然ながら何かしらのWebサイトをつくりたい、と思っているはずです。まずはそれがどういったものか想像しながら本項をお読みください。

Webサイトの目的は細かく言えば多種多様にありますが、現在一般的に掲げられる目的としては、大きく3つが挙げられます。「ブランディング」「業務効率化」「マーケティング」です。ブランディングとは、情報を届けたい対象者に自社や商品に対していい印象をつくりだし、類似した商品や競合他社と区別させるために行う活動です。Webサイト上では「相手からどのように思われるか」が最重要課題ですので、デザインやコンテンツ内容が命になってきます。

会社の紹介をメインとする「コーポレートサイト」は、ブランディングの一環としても利用されます。自社自体の存在を広く知らしめるのはもちろんのこと、会社の信頼性の向上、企業ブランドの向上により人材採用にも繋げられるような役割を期待されることが多いです。

なお、コーポレートサイトは「会社の自己紹介」サイトですので、IR情報、CSR情報など、発信すべき情報を漏れなく掲載する必要があります。

いわゆる「世界観を伝える」などを目的とします。短期的な効果ではなく、長期的に付加価値(企業の信頼性や商品単価の向上)を形成することが会社や商品がどういうものかを伝えるものなのでコピー(文章)やデザインの比重が高くなります

 

ブランディング目的では、商品自体のイメージや世界観を伝える文字通り「ブランドサイト」があります。閲覧者に商品(ブランド)の持つ世界観を新たに体験してもらうことが狙いで、最近では主力商品一つひとつにこういったサイトを開設することが主流になっています。

これも商品の認知拡大はもちろん、信頼性や競合商品との優位性、商品の価値を示し、購入を促すことが最終目的と言えます。ですので商品を総合的にイメージアップさせ、販売サイトもしくは店舗など販売チャネルへの流れも重要になってきます。

商品自体の魅力だけでなく、「それを所有すること」の価値や共感を高めていくことも大切です。例えばその商品に込められた製作者の想いや社会に対する意義を伝えるということもありますし、「人気のある有名人が所有している」「持つことが社会的ステータスになる」など、ポジティブな印象を持ってもらえるポイントを広い視野でしっかり見定めてコンセプトをつくり、伝えていきましょう。商品のブランドが高まれば、それ以外の自社商品そして自社自体のイメージアップにもつながってきます。

商品のポジティブなイメージを伝えることで自社自体へもプラスの効果をもたらします。ただし、ブランドサイトを開設したからといってすぐに効果が出るものではありません。ブランドとともにじっくりと育てる心づもりが必要です
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載