制作前に検討しておきたいWebサイトの利用目的 事例詳細|つなweB

Webサイトの利用目的は前ページのブランディングとともに「業務効率化」「マーケティング」があります。個々の目的に特化したWebサイトももちろんありますが、全てを連携させた考え方もあります。

 

Webサイト(システム)の主な目的の2つ目は「業務効率化」です。一度に大量の単純作業をこなす、膨大な情報を処理するなどはもちろん、従来なら人の手を介してやらなければいけなかったことを時と場合に左右されず実行できるという点でも、昨今のDXやコロナ禍による非接触前提のビジネスには不可欠なものです。その他、勤怠管理や経理処理、商品および顧客管理など社内向けの基幹システムといった、いわゆる「業務のIT化」を目的とし、紙でやっている業務をデータ化し、より便利にする仕組みをつくることを意味します。

具体的には何かしらのシステムを構築し導入するということになりますが、代表的なのはネットショップやECです。要するに「実際に商品を販売する」ことが目的となり、商品情報はもちろん、接客、決裁、問い合わせなどの機能が必要になります。そしてもう1つ、自社からの情報を定期的に発信するためのコンテンツ管理システム(CMS)があります。もちろん、「自社の情報を定期的に発信することで顧客を集め、最終的にECサイトで購入まで誘う」といった一連の作戦があるとしたら、ECの機能もCMSも同時に考えていくことになります。

業務効率化(システム)の代表格はECとCMS。来店客の対応から購入行動だけでなく、購入客(来訪客)情報の管理や分析も可能です。CMSは継続的にWebサイトの情報更新をする必要がある際に必要な作業を軽減してくれます

 

最後は「マーケティング」です。マーケティングとは「売れる仕組みをつくる」ことですが、Webサイトの役割の多くは相手に宣伝して認知を拡大し、そこから購買につなげていく仕組みを実現することになります。

通常は短期的に「数字」(閲覧数や売上といった成果)を出すことが主目的となるため、ダイレクトに販売促進を狙うものになります。なので購買意欲をそそる「チラシ」的なデザインと申込フォームを一体化させるケースが多いです。 具体的には期間限定でキャンペーンを仕掛けたいときに集客する場所として「ランディングページ(LP)」が用意され、ページ上部からページ下部まで一続きになっており、ユーザーの注意をそらすことなく商品注文ボタンまで誘います。もう1つ、ある商品(新商品)の宣伝活動として「キャンペーンサイト」という専用サイトを用意することもあります。できるだけ話題性のある企画で人々の関心を集める内容を考えます。

できるだけ多くの集客を目指すため、ネット広告施策で拡散させ、Webサイトに誘導するといった合わせ技で取り組むのが一般的です。

ランディングページ、キャンペーンサイトとも、多くの人に興味を持ってもらうため話題性のある仕掛けや目立つビジュアル効果を好んで使われますが、商品本来のブランディング戦略の足枷にならないようにすり合わせが必須です
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載