トラブル・混乱を防ぎつつ社内動画を活用するための最適ソリューションとは 事例詳細|つなweB

採用、研修、営業、社内報を動画にするといった、社内向けにも動画を活用しようという流れが強まっています。複雑な情報をわかりやすく伝えることができる動画の力を活用し、社内のさまざまな課題を解決しようというわけです。

しかし、いざ動画を利用しようとする際に問題となるのが、動画ファイルの管理です。社内動画を最大限に活用するためには、単にファイルをサーバに置いておけばいいというわけではありません。必要になった時にいつでも見つけ出すことができたり、プレゼンなどの用途に活用できたり、さらにはメンバー間で共有しやすかったりと、社内の誰もが使いやすい形で管理しておくことが必要となります。そうでなければ、どれだけいい動画をつくったとしても、活用は進まないでしょう。

そこで注目したいのがマイクロソフトが提供する中小企業向けの「Office 365 Business」や大企業向けの「Office 365 Enterprise」です。ビジネスシーンにおいて必携とも言えるWordやExcel、PowerPointといったツールを利用できるサービスとして活用している人は多いと思われますが、その中には、社内動画を管理し、活用するためのさまざまなアプリケーションや機能も用意されているのです。

そこでここでは、Office 365で、どんなことができるのか、Tips的に紹介してみたいと思います。

 

動画活用のコツ[プレゼン]:社内動画をプレゼンに活用する際の効率的ノウハウ

商品のプロモーションや機能説明の動画を、営業ツールとして管理し、活用するにはどういったソリューションを利用するのがいいでしょう。お客さんの前で動画を一つひとつ再生していくのでも構いませんが、複数の動画を1つのプレゼンとしてまとめ、ストーリーに仕立てて見せていけば、より効果的に魅力を伝えられます。マイクロソフトのプレゼンツール「Sway」や「PowerPoint」を利用すると、オンラインストレージ「One Drive for Business」内で管理する動画を利用して、魅力的なプレゼンを簡単に作成できます。

 

 

動画活用のコツ[チームで活用]:大量の動画をチーム間でスマートに共有する方法

煩雑になりがちな動画ファイルの共有には、YouTubeなどの動画サービスを利用する方法もありますが、外部に公開したくない場合やチーム内だけで共有したい場合には、OneDrive for BusinessとSharePointという2種類のサービスがOffice 365には用意されています。どちらもオンラインストレージのサービスですが、ユーザー個人がファイルを管理するのがOneDrive for Business、チームやグループの共有スペースとして管理するのがSharePointで、SharePointには社内ポータルサイトを作れる機能も備わっています。

 

 

動画活用のコツ[管理]:企画・プレゼン資料の作成時に品質向上と効率化を図るには?

研修動画、営業資料動画が膨大な数になった場合、それらを社内でどのように共有していくのがいいでしょうか。クラウドストレージベースの管理方法では、扱う動画の数が増えてくるとどうしても目的の動画を探しにくくなってしまい、運用上の課題が出てきます。そうした場合「Office 365 Enterprise」で利用できる「Stream」のような、社内用の動画配信や管理に特化したツールが頼りになります。社内スタッフが個々のウォッチリストを設定したり、チャンネルのフォローができたりと、まさに動画共有サイトのような使い勝手で利用できます。

小平淳一、小泉森弥
※Web Designing 2019年8月号(2019年6月18日発売)掲載記事を転載

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