2022年の越境ECは円安が追い風に、海外で人気の日本発商品は? 事例詳細|つなweB
2022年の越境ECは円安が追い風に、海外で人気の日本発商品は?

BEENOSは11月14日、2022年の消費動向から「日本発、海外でヒットした商品」を振り返る「BEENOS 越境EC ヒットランキング 2022」を発表した。同社グループの購買データに基づくランキングだ。

BEENOSによると、2022年の越境ECの消費キーワードは「追い風消費」だという。2022年は円安が急速に進み、一時151円台を付けるなど32年ぶりの円安水準を更新している。また、SNSや動画配信サービスなどが普及し、消費者がデジタルシフトしたことも越境ECの追い風となっている。

そうした変化を受けて、越境ECの利用者が増加するとともに海外から購入できる日本の商品が増え、越境EC業界に良い循環が生まれているようだ。

2022年の商品ジャンル別ランキングを見ると、1位「ブランド腕時計」、2位「トレーディングカード」、3位「アニメのフィギュア」がランクインしている。特に伸長したのは「カメラのレンズ」「オートバイのセキュリティグッズ」「ブランド腕時計」であり、高価格帯のジャンルが人気となった。ゴルフグッズやフィッシングリール、陶芸など趣味性が高い商品も人気のようだ。

為替が円安に動いたタイミングでは、購入金額が50.94%増加し、購入UU(ユニークユーザー)および顧客単価が共に伸長している。為替が越境ECの流通に影響を与えていることがうかがえる結果となった。

2022年に流通を伸ばしたのは、高価格帯商品である「ブランド腕時計」「フィルムカメラ」「ゴルフグッズ」。いずれも、海外市場において以前から人気のジャンルではあるが、円安によって高額商品の割安感が強調されたことで消費が拡大している。

関連記事