ヤマト運輸は1月25日、個人間取引における生鮮食品など冷蔵・冷凍商品の配送需要の高まりや、企業への返品時のオペレーション効率化の需要の高まりに対応するため、企業向けに提供している「配送連携API(Application Programming Interface)」の対象商品に「クール宅急便」を追加することを明らかにした。
ヤマト運輸は2017年12月から、二次元コードによる送り状発行や集荷予約、荷物の配送ステータス情報取得などの機能を事業者のWebサイトと連携可能な配送連携APIを提供している。現在は、フリマアプリやネットオークションなどの個人間取引、および、個人から企業への商品の返品、買い取りなどの際に利用されているという。
近年はフリマアプリの利用機会拡大により、個人間取引で冷蔵・冷凍商品を購入する場面が増えていることから、消費者の手間軽減や事業者のオペレーション効率化を支援する目的で、ヤマト運輸は配送連携APIの対象商品にクール宅急便を追加するとのことだ。
ヤマト運輸が提供する配送連携APIは、事業者のWebサイトと連携することで送り状の手書きが不要となるサービス。これまでに「宅急便」「宅急便コンパクト」「ネコポス」に対応している。
ヤマト運輸営業所やコンビニエンスストア、PUDOステーションへ荷物を持ち込んで発送する際には、システムで生成された二次元コードをかざすだけで送り状を発行できる。運賃は事業者へ一括で請求するため、荷送人が発送する際に個別の支払いは発生しない。