鹿島建設、"物流の2024年問題"に向け入力情報共有で資材運送を効率化するアプリ 事例詳細|つなweB
鹿島建設、"物流の2024年問題"に向け入力情報共有で資材運送を効率化するアプリ

鹿島建設は12月26日、建設資材の効率的運送のためのマッチングアプリの現場での運用開始を発表した。2024年4月から建設業にも適用される時間外労働の上限規制による輸送能力不足の懸念、いわゆる"物流の2024年問題"への対応が開発背景にある。
○入力情報の共有で資材運送を効率化するマッチングアプリ

ヤマトシステム開発と共同で開発したマッチングアプリは、大量の建設資材が運び込まれる現場において、作業を行う協力会社の資材のニーズと運送会社の車両に積載可能な情報をアプリを通して共有し、スペースや時間に無駄のない資材運送を狙うものだ。

建設現場協力会社の"いつ、どの資材が欲しい"といった入力情報と運送会社の"車両サイズ、どこからどこへの運送、合積みと帰り荷の状況"といった入力情報がブラウザ上で確認できる同じ画面で共有することで効率的なマッチング機能を提供。実積載量が少ない「低積載」や荷下ろし後の「空荷」などの課題解消を図り、効率化を進める。

○物流センターを中継する効率的な資材搬入

また同社は、建設現場における大量資材保管スペースの確保に中継地の物流センターを介して小型車両で現場に運送する仕組みも導入している。物流ソリューションを提供するセンコーと取り組む"物流センター中継システム"は、2023年4月から横浜市内の集合住宅工事で導入。資材を一時的に保管できる中継地点を効率的に運用することで、従来比約6割のCO2排出量削減を確認している。

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