大手呉服屋の美濃屋からウェブ制作の相談を受けたスイスイディレクターのミネアサヒと、その部下で七転八倒ディレクターの新之助。 ページの大量生産フェーズが進む中、顧客へのこまめな連絡も欠かさずに行うようになり、 担当者とのコミュニケーションもスムーズになっているようだ。そんな中、担当者から急に連絡が入り…
この記事の監修者
~ディレクターの顧客対応篇~
納品直前の追加依頼、着手の前にまずすることとは?
制作が進む中、形が見え始めてから追加の要望をいただくのはよくある話。しかしその時、「どのみち必要なのだから」とすぐに制作を始めてしまうのは、お互いにとって良くないことなんです。
新之助さんは後から追加分の見積を上乗せするつもりのようですが、クライアントは予算内で対応してもらえると思っているかもしれません。
そうすると後で問題になり、関係がギクシャクしてしまうことにもなりかねません。
特にクライアントが大きな組織なら、予算を追加するのはそれほど簡単ではありません。
すでにプロジェクトの見積もりを稟議に通した後なら、追加予算を確保するには別に稟議を起こす必要があるでしょう。こうなると影響は顧客担当者のみならず、その上司や購買部などの別部署にまで波及するかもしれません。
これで顧客担当者の社内での評価を下げてしまっては、今後の信頼関係にも関わってきますよね。
まずは追加の依頼内容についてきちんと要件定義し、工数を把握して、制作に着手する前に費用を提示すること。その内容で了承をもらえるなら取り掛かる、という手順を踏みましょう。
今は予算を確保できないけれど内容的にはどうしても必要、という場合はディレクターの交渉力の出番です。例えば、中長期のロードマップを計画して改修の機会を提案する、急ぐなら先に納品して請求を次回に回すなど、お互いに納得できるやり方で顧客担当者と良い関係を積み上げていきましょう。
新之助さん、慌てて制作を始める前にちゃんと話を通しましょうね ??
今日の教訓
次回予告
次回! なに!?タスクに追われておる?そんな時に止めるべきものとは?
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