プロジェクトマネジメントを円滑に進める10の観点 事例詳細|つなweB

思いどおりにプロジェクトが進まない!という現場の悩みを軽減するのが「プロジェクトマネジメント」。というと、まるで魔法の杖のような印象を持つ人もいるでしょうが、ここではその概要についてご紹介しましょう。

プロジェクトマネジメントってどんなことをするの?

プロジェクトマネジメントとは、読んで字の如く「プロジェクト」を管理することです。この場合のプロジェクトというのは、明確なゴールがあり、期限が定められている仕事のこと。Web制作の現場でいえば、新規サイトのオープンなどが相当します。

プロジェクトでは、しばしば想定外のことが起きるもの。スタッフが突然風邪でダウンしたり、ちょっとした機能をWebサイトに実装するだけなのに予想外の時間や予算がかかるケースもあります。そうした個々のトラブルを把握し、適切な処理をしながらプロジェクトを円滑にゴールへと導いていくのがプロジェクトマネジメントなのです。

プロジェクトマネジメントは、以前はビジネスマンの勘や経験に委ねられることが多かったのですが、今では系統だった理論が生まれてきました。例えば、米国の非営利団体PMIが策定した「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」という考え方は、現在プロジェクトマネジメントの体系として広く支持されています。

プロジェクトマネジメントの10の観点


PMBOKでは、プロジェクト管理を10の観点(知識エリア)に分類して解説しています。こうした分類を知っておくだけでもプロジェクトマネジメントの大枠を掴むのに役立ちますが、興味がある人は入門書などでより詳しい知識を手に入れましょう

この手法では、1つのプロジェクトを全部で10の観点に分けてチェックするするという考え方を提案しています。この観点を簡単に押さえておくだけでも、プロジェクトマネジメントを効率的に、そして着実に行えるようになるでしょう。

 

Text:児玉潤一
Illustration:高橋美紀
※Web Designing 2020年2月号(2019年12月18日発売)掲載記事を転載

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