プロジェクトを進めるにあたって、優れたリーダーの存在、まとまりあるチームづくりは欠かせない要素です。リーダーと各メンバーの関係性を考えるうえで参考になるトピックとして、2つの調査結果をご紹介します。
マネージャーの役割に対するAI浸透の影響
米国オラクルと調査会社Future Workplaceは、2019年7、8月に「職場におけるAI」をテーマにした調査を日本含む世界10カ国で共同実施しました。その結果、「職場で何らかの形でAIを利用している」従業員は50%(日本は29%)、「マネージャーよりロボットを信頼する」従業員は64%(日本は76%)。「ロボットの方が優れている点は?」の回答で最も多かったのは、「作業スケジュールの維持(全体の34%)」、逆にマネージャーが優れている点では「従業員の感情の理解(全体の45%)」だったとのことです。
(編集部)そのほか、全体の82%が「マネージャーよりもロボットのほうが物事をうまくこなす」と回答しているそう。人によってはショッキングな結果かもしれません。
ニュースリリース (日本オラクル株式会社)
https://www.oracle.com/jp/corporate/pressrelease/jp20191016.html
感謝される頻度と従業員エンゲージメントの相関性
Unipos株式会社は2019年11月、20~50代のビジネスパーソン2,096名を対象に「感謝と仕事に関する調査」を実施しました。Uniposは、Fringe81株式会社の子会社で、ピアボーナスを導入するためのWebサービスを提供しています。調査では、「現在の職場で働くことを、どの程度、友人・知人におすすめしたいか」を11段階で聴取した「従業員エンゲージメント」を活用。「低:0~6、中:7~8、高9~10」としたうえで、従業員エンゲージメントが高い人ほど、お礼を言われる頻度が多いことがわかったそうです。
(編集部)上司の役割の一部がAIに代替される中、感情理解がより重要になってきていることが上の調査でわかり、その意味でも「感謝」は大事なポイントになりそうです。
ニュースリリース (Fringe81株式会社)
https://www.fringe81.com/pressrelease/kinrokansha.html