日々奮闘するWEBディレクターの現場。そこは戦国さながらの生き馬の目を抜くような世界。その中でも水鳥のようにスイスイと進みつつ、クライアントや制作スタッフとの信頼関係を築き上げるディレクターがいる。この道場では、日々のプロジェクト進行から「七転八倒ディレクター」と「スイスイディレクター」の違いを探ります。(前回の内容はこちら)
この記事の監修者

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関根 聖二
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株式会社スパイスワークス代表取締役、スパイスワークスミャンマー CEO。 WEBサイト制作で培ったノウハウを活用し、企業のDX推進や、世界最先端の教育DX研究プロジェクトに携わる。
~ディレクターの顧客対応遍~


プロマネが陥りがちな「弱さの壁」とは?


ディレクターは顧客からスケジュールを聞かれることがしばしばありますね。
「この修正はいつまでにできますか?」
そして考えます。
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今はあの案件が動いているから手を付けられるのは実質明後日から。
修正には2日かかりそうだから、全部でまる4営業日欲しいところ。
でも4営業日かかると言ったらさすがに遅いって言われるかな~…。
ちょっと制作側にも頑張ってもらって…
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「3日あればなんとか大丈夫だと思います!・・・うぅ」
4営業日欲しいところを「3営業日」と言うのではなく、「5営業日」と答えましょう。
たとえその場では「遅いな」と思われても、勇気をもって「5営業日」と答え、4営業日で提出すれば、クライアントの最終的な印象は「早かったな」となります。
3営業日と答えてしまうのはディレクターの「弱さ」です。
同じ4営業日かかっても、「3営業日」と答えたディレクターと「5営業日」と答えたディレクターのどちらが顧客との信頼関係を築けるかは、言うまでもありません。
もちろん、「5営業日」と答えても通らないことも多々あるでしょう。
しかし、言い続けることによってクライアントにもスケジュール感覚を少しずつ理解してもらえるようになります。
別のケースでは、提出の時間に遅れるなどクライアントに「悪い報告」をしなければならない場合があります。
こういった場合にも、「弱さ」を克服することでかえって信頼関係を深められる場合があります。
まず大切なことは以下2点。
・悪い報告は最優先にする
・悪いことは文章でなくまず言葉で報告する
「どうにか頑張れば間に合うかもしれない」など希望的な観測で報告を遅らせず、できるだけ早く連絡を入れましょう。
直接話すのはプレッシャーがありますが、メールなどで済ませずつながるなら直接通話し、申し訳ないという気持ちを伝えましょう。
もし連絡を入れてから頑張って、どうにか間に合ったとしても、それは大きな問題にはならないでしょう。最後まで「まにあうかも」と連絡を入れずに遅れしまうことは、信頼関係に傷をつけることになってしまいます。
大切なのは「怒られない」ことではなく「信頼関係を壊さない」こと。
また、遅れる際には時間を伝えなければなりません。
そこでまたディレクターは考えます。
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制作と相談して、「うまくいけば1時間でなんとかなるけど、2時間あれば確実に大丈夫」とのこと。
でも2時間だと遅いって言われるかな…。クライアントも怒ってるし、…
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↓
「申し訳ありませんが、1・2時間遅れてしまいそうです。」
2時間でできるのであれば、「4時間」と伝える勇気を持ちましょう。
そして2時間で提出しましょう。 「4時間」と伝えて遅いと言われたとしても、「1・2時間」と伝えてズルズル遅れるよりよほど信頼関係の傷口は浅くすみます。
「1・2時間」と、時間を曖昧にするのもディレクターの「弱さ」です。
「1・2時間」と伝えれば、クライアントに1時間というほのかな期待を持たせることになります。
「1・2時間」と曖昧にするのはディレクターにとっての気休めだけで、クライアントは「2時間」と伝えられた方が余計な期待や失望をしなくてすみます。
無駄な期待や失望は信頼関係に傷を付けます。
余計な期待や失望を招かない表現を心がけましょう。
< 1・2時間→2時間 | 今日明日→明日 | 今週中→金曜日 | 今週来週→来週末 >
今の自分を良く思われて後で悪い印象を残すよりも、今の自分は多少株が下がっても、プロジェクトが終わった後の自分に良い印象を残してもらうことの方が大切です。
ビジネスは信頼から生まれます。
「弱さ」の壁を乗り越えることができるようになると、クライアントとの信頼関係が深まり、人の脈へとつながっていきます。
今日の教訓

次回予告

次回! 「時間」と「期間」の違いをはっきりと言えるかの?これがわかればPMとしてワンランクアップぞ!!


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日々のプロジェクト進行から「七転八倒ディレクター」と「スイスイディレクター」の違いを探りましょう。
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