大手呉服屋の美濃屋からウェブ制作の相談を受けたスイスイディレクターのミネアサヒと、その部下で七転八倒ディレクターの新之助。 ウェブサイトのビジネスゴールを改めてヒアリングし、デザイン案作成へとステップを進めることができた。 しかし、いつも一度で提案が通らない新之助はデザイナーから提出されたカンプを前に今回も不安が大きい様子…
この記事の監修者

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関根 聖二
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株式会社スパイスワークス代表取締役、スパイスワークスミャンマー CEO。 WEBサイト制作で培ったノウハウを活用し、企業のDX推進や、世界最先端の教育DX研究プロジェクトに携わる。
~ディレクターの企画・提案篇~


デザイン案の説明に欠かせないこととは?


デザイン案に対するクライアントの評価は、クリエイティブだけでは決まりません。同じ案を出したとしても、ディレクターの説明次第でOKになることも、修正が入ることもあります。それくらいデザインの説明=意図を言語化して伝えることは大切なのです。
それなのにみなさん、デザイン制作にはこだわってもそれを伝えることにこだわりません。もったいないですね~♥
ひと言で「伝える」と言っても相手によって伝わりやすい表現は変わってきます。
直接やりとりしているクライアント担当者はデザインに興味があり、情緒的な説明だけで納得してくれるかもしれません。しかし特にマネジメント層には、「このデザインで成果が出るのか?」というビジネス的な言葉で納得してもらう必要があります。
そう、デザインは「情緒的な側面」と、「ビジネス的な側面」の両側から説明する必要があるのです!
具体的には
・ターゲットにどのようにフィットしているか(デザインのテイスト、カラー、キャラクターなどを採用した理由)
・課題をどのように解決しているか(ターゲットに期待する行動変容、課題解決のためのUI設計、運用の効率性など)
・これによりどのような成果が期待できるか(デザインによるビジネス成果への貢献)
といったことを、レイアウトからボタンの配置や色づかいまで、重要なところはもれなく説明しましょう。
デザイナーも、クライアントのビジネス目的をよく理解してデザインしてくれていることと思います。ただ、それをどんな形で反映したのか、デザイナー自身が十分に言語化できないこともあります。そこで、ディレクターが「通訳」する必要が出てくるのです。
ディレクターの説明が足りないばかりに、クライアントから「〇〇だから△△に変えて」と修正を指示される、でも一方のデザイナーは「○○だから▲▲と考えてデザインしたのに…」なんていう事態に陥るのは避けたいですね。
クライアントとデザイナーの間を言語化してつなぎ、説得力ある説明を心掛けましょう!
今日の教訓

次回予告

次回! クライアントの遅れでスケジュールにシワ寄せが!?次回はそんな時の対処策ぞ


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