大手呉服屋の美濃屋からウェブ制作の相談を受けたスイスイディレクターのミネアサヒと、その部下で七転八倒ディレクターの新之助。制作が佳境に入ったところで、 タスクに追われるあまり頭も手も追いつかなくなってしまった新之助。ミネアサヒのアドバイスを受け、タスク整理に取り組んだ。 これで万事順調に…?
この記事の監修者
~ディレクターの進行管理篇~
タスクの優先順位に迷った時、選ぶべきものとは?
前回 は、プロジェクトが忙しくなってタスクに追われ、頭も混乱してきた、このままでは進行に破綻を来すかも…?! そんな時は勇気を持って一度手を止め、タスクを整理しましょう、という殿からのアドバイスでしたね。
殿が次に伝えようとしていたのは、今後新之助さんがご自身でタスクの優先順位をつけるための重要なポイントです。数あるタスクのうち何を優先すべきか、明確な基準を持っていると、タスクが溜まっても七転八倒せずにスイスイとプロジェクトマネジメントを進めることができます。もちろん、期日が迫っているタスクを優先するのは重要です。しかしそれ以外にも明確な「基準」を持っておくことで、新之助さまも頼れるプロジェクトマネジャーになれるはずです。
その基準とは・・・
「自分の作業」か「人に依頼する作業」か。
そう。タスクの優先順位をつける際、「人に依頼する作業」を最優先にすることがとても重要なのです。
例えば、自分以外の2名のメンバーとともに合計3名で回すプロジェクトだったとします。最も業務がスピーディーに進むのは3名の手がスタートから同時に動くことです。しかしディレクターが「人に依頼する作業」を後回しにして「自分の作業」を優先してしまうと、この間他の2人のメンバーは手が止まってしまいます。
つまり、ディレクターが「人に依頼する作業」を進めないうちは、周囲の人は無駄に待ち時間を過ごすことになってしまうわけです。
人を動かすのがディレクターのお役目。デザイナーやコーダーが作業を開始するには、何を決め、何を用意すればいいでしょうか。その材料を渡すタスクを優先してこなせば、無駄に待たせることなく、プロジェクトチーム全体の業務スピードが向上します。気持ちが追われるとどうしても自分の作業を優先しがちですが、そこは勇気をもってご自分の手を止め、まずは周囲のプロジェクトメンバーが手を動かせる状況をつくりましょう♪
今日の教訓
次回予告
次回! なんで「溜める」ことが効率化につながるのか?
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日々のプロジェクト進行から「七転八倒ディレクター」と「スイスイディレクター」の違いを探りましょう。
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