其の十九:クライアントに質問するな 事例詳細|つなweB
其の十九:クライアントに質問するな

大手呉服屋の美濃屋からウェブ制作の相談を受けたスイスイディレクターのミネアサヒと、その部下で七転八倒ディレクターの新之助。 前回は急な変更指示に慌てたものの、事情を聞いてお互い納得の落とし所で決着することができた。 しかしいざ構成を固めにかかると、何か一つ決めるにも延々と時間がかかる状態が続き、さすがの新之助もそろそろスケジュールが気になっている模様…

この記事の監修者

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関根 聖二

株式会社スパイスワークス代表取締役、スパイスワークスミャンマー CEO。 WEBサイト制作で培ったノウハウを活用し、企業のDX推進や、世界最先端の教育DX研究プロジェクトに携わる。

~ディレクターの顧客対応篇~

 

character

なぜクライアントに質問をしてはいけないのか?

tsuyahime

クライアントに質問をしても、回答に時間がかかったり、曖昧な答えばかりでお困りのようですが、おそらく新之助さんは「ここの内容はどうしますか?」という聞き方をなさっているのではありませんか?
 

これは相手に「考えてもらう」聞き方ですね。でも、スイスイ進めるためには相手に「決めてもらう」聞き方をすることが大切なんです。
 

例えば…
課題に対してA案・B案・C案を提案する

それぞれのメリット、デメリットを説明する

制作側として推したい案とその理由を説明する

クライアントに決めてもらう
…といった形です。
 

もし選択肢とは違う回答が返ってきても、「そうじゃなくてこうしたい」と答えが早く具体的になるので、たとえ選ばれなくても案を用意する価値はあるのです。考えるのはディレクターのお仕事。クライアントのお仕事は決めることです♪
 

これをサボって相手に考えてもらう聞き方をすると、自分の時間を節約できるように見えますが、実は逆効果。たたき台も選択肢もなく何かを考えるにはまとまった時間が必要で、他の仕事で忙しいクライアントは宿題を後回しにしてしまいがちです。ここで遅れが生じ、待っている間に他のタスクが重なってきて、結局自分や制作スタッフにしわ寄せが…という事態になりかねません。
 

だから、一見遠回りでも「決めるだけ」の状態まで仕込んだ方がスイスイ進めるというわけです♪
 

また、クライアントはこうした質問ひとつからも相手を「言われたことをやる人」なのか「積極的に提案してくれる人」なのか、見極めていますよ~。お客様のビジネスの一角を担うWebサイトを手がける立場として、伴走できる関係を築くためにも、積極的に考え提案していく姿勢を忘れないようにしましょうね。
 

なので新之助さん、「どうしますか?」って聞いちゃうのはご法度ですよ~??

今日の教訓

 

 

次回予告

 

mineasahi
 

次回! ワイヤーフレームを提出する際になくてはならない注意事項は?

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ミネアサヒ
 

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