大手呉服屋の美濃屋からウェブ制作の依頼を受注した、スイスイディレクターのミネアサヒと、その部下で七転八倒ディレクターの新之助。 前回の問い合わせにも決着がついた ところで実作業がようやく動き始めた。早く先へ進めたい新之助だが、何かを見せる度にクライアントの言い分がコロコロ変わるため担当者との間はどうも微妙な空気で…
この記事の監修者

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関根 聖二
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株式会社スパイスワークス代表取締役、スパイスワークスミャンマー CEO。 WEBサイト制作で培ったノウハウを活用し、企業のDX推進や、世界最先端の教育DX研究プロジェクトに携わる。
~ディレクターの顧客対応篇~


クライアントからの度重なる変更の本来の意図とは?


一度決まったはずのことがひっくり返されてしまう…程度の差はあれど、制作の仕事なら誰もが経験することでしょう。でも、そこで納得がいかないからと担当者を責めるような態度に出ることは、良策とは言えません。
「なんで変更するんですか?」
ではなく
「何があったんですか?」「社内で何かありましたか?」
と訊ねてみましょう。
ポイントは相手を主語にするのではなく、モノ(出来事)を主語にすること。相手を責めたり問い詰めたりするようなプレッシャーを避け、話がギクシャクするのを防ぐことができます。さらにこの聞き方のメリットは、回答によって相手側の背景をうかがうことができる点です。どのポジションからどのような指摘が入ったかという情報を得ることで、お客様の組織図がだんだんと見えてくるのです。
先方の担当者さんだって、できれば決まった通りスムーズに進めたいはず。でもそうできない事情が社内で発生してしまったわけですから、制作側としては対応を急ぐよりも先に理由を確認することが大切です。理由がわかれば、言われるまま変更指示に従うのではなく、お互いに納得できロスの少ない落とし所を探ることもできるでしょう。もしかすると単に理解の食い違いで、ポイントを整理すればうまく収まるかもしれません。だから、先に相手の事情をよく理解することが大事なんです。
そうやって相手側の状況を理解するにつれて関係性が深まり、信頼され、相談される事柄も増えてくるでしょう。そこから得た情報はより適切な提案にも役立つはずです。こうした人間関係の構築も、ディレクターの大切な仕事ですよ♥
また、これは制作チームにとっても重要なポイントです。わけがわからないまま変更指示が降りてきて作業が増える状況は、誰だってフラストレーションになりますよね。ディレクターがクライアントの事情をよく理解し、ちゃんと伝え、納得した上で取り組んだ方がチーム運営にプラスですし、より良いアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。
新之助さんも、変更指示に目くじらを立てるのではなく、クライアントの事情をよく聞き、把握することでより良い理解者になっていけば、担当者との関係がよりよくなること間違いなしです!
今日の教訓

次回予告

次回! なぜクライアントに質問をしてはいけないのか?


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