其の十七:クライアントの質問に答えるな 事例詳細|つなweB
其の十七:クライアントの質問に答えるな

大手呉服屋の美濃屋からウェブ制作の依頼を受注した、スイスイディレクターのミネアサヒと、その部下で七転八倒ディレクターの新之助。 チームメンバーの準備もようやく整ったところだが、 なぜかクライアントから度々寄せられる見積への質問でなかなか作業をスタートすることができない。一体、新之助と担当者の間に何が起きているのか・・・?

この記事の監修者

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関根 聖二

株式会社スパイスワークス代表取締役、スパイスワークスミャンマー CEO。 WEBサイト制作で培ったノウハウを活用し、企業のDX推進や、世界最先端の教育DX研究プロジェクトに携わる。

~ディレクターの顧客対応篇~

 

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クライアントの質問に答えてはいけない理由とは?

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プロジェクトを進める中で、クライアントから質問を受ける場面は度々ありますよね。そんな時、皆さんはどう対応していらっしゃいますか? ディレクターであるならば、大切なのは「質問の意図を読むこと」です。
 

新之助さんは見積りの細かいところについて質問され、聞かれたままにその部分を調べて回答しようとしていましたね。でも、クライアントは本当に見積の詳細を聞きたいだけなのでしょうか?
 

話を聞いて殿が察知したのは、クライアントは何らかの理由で見積りに対する要望を抱えているのではないか、ということ。見積りの話ですから、おそらく金額に納得できない部分があるか、金額を下げる必要があるか…といった意図が想像できますね。聞き方が遠回しなのは、本当は担当者が質問したいのではなく、その上司や決裁する部門から言われていることを代わりに聞いているからかもしれません。
 

つまりこの場合、先方が納得できる説明を提供したり、上司や他部署の説得に協力したり、あるいは可能な部分でコンテンツや工数を削減して金額を落とす提案をしたり、といった対応が本来の質問意図に対する回答となるわけです。
 

プロジェクトを進めていく中でこうした場面には何度も遭遇することになるでしょう。どのフェーズで何の話をしていても、質問を受けた時には必ず聞かれた「意図」を考えることが大切です。相手のねらいや困っていることがわかれば、交渉や提案もより柔軟にできるはずです。
 

新之助さんも、ディレクターとしてこうした相談ができる・してもらえる関係性を築くことを目指してくださいね! スイスイ進めるための秘訣のひとつですよ♪

今日の教訓

 

 

次回予告

 

mineasahi
 

次回! クライアントからの度重なる変更。その本来の意図は?

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ミネアサヒ
 

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