分野別! Web運営に今すぐ役立つ身近なAIツール 事例詳細|つなweB

今やあちこちで「AI」というキーワードを目にするようになったが、Webサイトの運営のみに限っても、実にさまざまな活用方法が存在している。そしてそれはもはや一握りの大企業だけのものではなく、中小企業が気軽に使えるAI活用ツールも複数登場してきている。

そこで、Web運営におけるAI活用の全体像を俯瞰してみた。右の図を見ていただくと気づくと思うが、Web担当者の業務が多岐に渡るのと同じように、AIがWebで活躍できる役割も実にさまざまだ。例えばSNSではチャットの自動応答にAIを活用できたり、ECサイトでは訪問者への商品提案にAIを活用できたりする。さらには、まだ実用レベルとまではいかないが、Webデザインや記事の執筆までAIが行えるようになってきている。なお、図の中央にある「コア技術」というのは、さまざまなサービスで使うための核となるAIエンジンのこと。APIを提供しており、企業側でそのAPIを利用することで自社の業務にAIを取り入れることができるほか、それらのAPIを利用したAIツール(サービス)を利用することが可能になる。もちろん、汎用のAIエンジンを使わずに自社開発のエンジンを使っているサービスもある。

そして、こうしたAI活用ツールの中でも今、注目を集めているのが、Webマーケティングの分野だ。ツールによって手法はさまざまだが、いずれも業務の効率や改善などで効果を高めるのに貢献してくれる。これまでは人間がアクセス解析レポートを睨みながら改善策を探していたが、AIを活用することで、人間がこれまで気がつかなかった問題点なども含めて洗い出し、多角的にWebサイトやWebマーケティングの改善提案を行ってくれる。

Web運営に役立つAIの活用分野と主なサービス

緑文字は、各分野ごとのAI活用の具体的な内容。
その下の黒文字は、そうしたサービスを一般企業向けに提供しているツール(サービス)例と提供企業名。

児玉淳一
※Web Designing 2017年6月号(2017年4月18日)掲載記事を転載

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