インテックは6月19日、AWS(Amazon Web Services)の生成AIサービスを活用し、金融機関のさまざまな業務における生産性向上・業務効率化を目指す、金融機関向け業務特化型のソリューションの試行版を開発したことを発表した。加えて、同日からトライアルユーザーの募集を開始している。
○ソリューションの概要
インテックは、金融機関向けソリューション「fcube」の開発・提供で培ったノウハウを活かし、金融機関における営業データの蓄積・管理・利活用のノウハウをもとに、金融機関のさまざまな業務シーンに生成AIのテクノロジーを活用して業務の効率化・高度化に資するソリューションの試行版を開発した。
業務特化型のソリューションでは、業務利用の目的・用途に応じたシンプルなユーザーインターフェースを提供。生成AIアプリケーション構築サービスとしてAWSが提供する「Amazon Bedrock」を採用し、「要約・分析」において、高い精度のアウトプットを生成できるAnthropic社のAmazon Bedrockで利用可能な生成AIサービス「Claude」を採用。また、インテックが金融機関向けサービスを提供するセキュアなサービス提供環境を利用する。
今回、試行版として、「商談記録(テキストデータ)の要約・分析」および「FAQとしての活用」という利用シーンを想定したプロンプトのテンプレートを提供する。なお、インテックは8月末までの期間中、試行版ソリューションを無償で1ヶ月間利用できる「無料トライアルユーザー」を募集する。
同社はトライアル期間中に寄せられた意見を基に機能を改善し、プロンプトの拡充やLLMファインチューニングを行い、2024年度中の製品化を目指す構え。