WordPress.orgは現地時間6月4日、オープンソースのCMS「WordPress」の次期バージョンとなる「WordPresss 6.6」のテスト確認用バージョン「WordPress 6.6 Beta 1」のリリースを発表した。
「WordPress 6.6 Beta 1」はバグチェックやプラグインなどのテスト確認、プレビュー評価などを行うためのバージョンで、エディター関連で97件の機能強化と101件の修正が含まれている。リリーステストに参加するユーザー用にはテストガイドが公開されており、「Beta 1」とRC(最終リリース候補)版の開発期間に新しい未リリースのセキュリティ脆弱性を報告した場合、バグ報奨金が2倍になる。なお、ブラウザで6.6 Beta1の動作を確認できるPlaygroundも公開されている。
今後、6月11日(以下、現地時間)に「Beta 2」、6月18日の「Beta 3」を経て、RC版(RC1/6月25日、RC2/7月2日、RC3/7月9日)から7月16日の最終版リリースが予定されている。
○「WordPress 6.6」の強化ポイント
「WordPress 6.6」は、洗練と精巧さ(polish and finesse)をテーマに、Gutenbergプロジェクトのフェーズ3(共同編集とワークフロー機能)の課題をクリアする機能強化と改善が行われている。機能の要であるサイト・コンテンツエディタ「Gutenberg」では、両機能が従来以上に密接に連携する仕様に変更された最新版の「18.5」が搭載される。機能面ではサイト情報を確認する「データビュー」でパターンとテンプレートパーツを統合し、管理ビューへのアクセスを簡略するなど多くの機能改善が行われる。
スタイルバリエーションを更に使いやすくするため各スタイルバリエーションのカラーとタイポグラフィスタイルを組み合わせる機能強化、同期されたパターン外観をすべての表示場所で維持しつづける同期パターンのオーバーライド、ブロック内のブロックをグリッドとして配置できる「ネイティブグリッドレイアウト」の改善など複数の機能の強化、改善が行われる。「WordPress 6.6」の詳細については、「WordPress 6.6へのロードマップ」に掲載されている。