株式会社トルク
https://trq.co.jp/
〒150-0047 東京都渋谷区神山町5-20 ZINE YOYOGI-KOEN 1C
TEL 03-6897-6177
ビジネスにデザインの力を掛け合わせ、大きな出力へ
株式会社トルクは、企業のDXや経営課題をデザインとテクノロジーの力で解決・支援するデザインテックカンパニーです。特にWebアクセシビリティと、ヘッドレスCMS、Next.js 等のモダンフロントエンドの領域で豊富な知見と実績を持ち、業界内に名を知られています。2023年の「第11回Webグランプリ」(日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構主催)では、前年に続き同社制作の2サイトがいずれも「アクセシビリティ賞」を受賞。また、同社が運営するギャラリーサイト「AAA11Y」では、アクセシビリティに配慮された素敵なデザインのWebサイトを紹介し、多くの支持を得ています。
本田さんはこうした成果を「今まで地道に積み上げてきたことが実を結びつつあると感じられる1年でした」と振り返ります。しかし、これらはトルクの一面に過ぎません。
本田さんが同社創業時に目指したのは、「お客様のビジネスを推進させる“駆動力”となること」でした。その背景には、経済産 業省・特許庁の提言「『デザイン経営』宣言」(2018年)がありました。
「日本企業が競争力を高めていくための鍵は、デザインの力にあります。デザインとは表面的な意匠にとどまらず、ブランディングやイノベーションを創造する力です。これをお客様のビジネスと掛け合わせることで、大きな出力を生み出したいと考えています」(本田さん、以下同)
この提言以降、国内で多くの企業がデザインに投資を行い、成果を出している事例もあります。しかし、まだ入り口に立ったに過 ぎないと本田さんは言います。
「Appleやダイソンのような模範的な例や、BYDやシャオミのように後発ながらデザインの強さで急成長している例を見ると、できることはまだまだ山のようにあると感じています」
顧客と共により良い未来を目指すミッション「デザインの力で情報格差をなくす」
トルクでは、美しいビジュアルだけでなく、そのビジュアルを構成する意志、意図、言葉、体験、プログラム、システム、モーションまで含めて“デザ イン”の対象と定義しています。そこには、スクリーンリーダーによる読み上げや、入力支援機器を用いる場合の使いやすさも含まれます。
Webサイトは企業と社会とのコミュニケーション基盤であり、その情報が届かない人がいてもいいと考える企業はないでしょう。すべての人々のためのデザインと実装により、顧客と共に情報格差のない社会、世界、未来の実現を目指すことがトルクのミッションです。
アクセシビリティとデザイン性両立の好事例を紹介するギャラリーサイト
2023年に開始したギャラリーサイト「AAA11Y(エーエーエーイレブンワイ)」では、アクセシビリティに配慮された素敵なデザインのWebサイトを独自に選定して掲載。「アクセシビリティとデザインはトレードオフではない」という考え方のもと、社員が毎週持ち回りで掲載サイトの選定を行っています。他にないコンセプトで注目を集め、多くの人がトルクの名前を知るきっかけになっているほか、一定の審査基準を持ってあらゆるWebサイトを見続けることにより、社員全員の“見る目”も向上中です。
お客様と共に目的を果たす、その姿勢は変わらない
トルクが事業を通じて顧客と共に目指すのは、社会から必要とされる企業となり、より良い社会をともにつくっていくことです。
「私たちに提供できるバリューはデジタル領域におけるコミュニケーションをより良いものにデザインすることです。社会と企業との接点であるWebサイトが果たすべき目的は何か。常に“Why”を明確にして、解決と改善に取り組んできました」
トルクが得意とするWebアクセシビリティも、ヘッドレスCMSをはじめとする技術要素も、コミュニケーションをデザインする重要な手段として磨いてきたものです。
近年、コミュニケーションにおけるデジタルとリアルの境界はほとんどなくなりました。例えば、ショッピングという体験においてECと店舗との優劣はありません。ならば、その人にとっての“より良い体験”とは何か? その出発点からお客様と共に考えていく必要があると本田さんは言います。
その姿勢は実績に現れています。例えばコーポレートサイトでは、企業が持つ固有の課題に即した提案が評価されています。また、採用サイトでは動画やインタビュー記事等のコンテンツ制作も行い、品質と内容で成果に貢献しています。ほとんどの顧客が長く取引を続け、保守運用契約を締結・継続していることも象徴的です。ビジネスにはサイトの安定的な運用や情報を新鮮に保つ更新はもちろん、時には検索アルゴリズムのアップデートに対応した改修など、状況に応じたメンテナンスが必要です。トルクは毎月、稼働状況のレポートを提出し、ミーティングを設けることで、顧客の細かな要望に耳を傾けています。
「お客様と目線をあわせ、一緒に考えながらWebサイトをつくってきました。お客様のビジネスにどう貢献するかが私たちにとってもっとも重要であることは、設立当初からひとつも変わっていません」
Webアクセシビリティコンサルティング
Webサイトを所有する企業と制作する企業にアクセシビリティのノウハウを提供
トルクは2024年、Webアクセシビリティのコンサルティングサービスを開始しました。提供方法は2つあり、1つは同社が直接クライアント企業から依頼を受けて診断~改善を行う方法。もう1つは同業であるWeb制作会社に対して、連携や監修といった形でアクセシビリティのノウハウを提供する方法です。
企業から依頼を受けた場合、既存のWebサイトのアクセシビリティを診断し、課題抽出、改善提案、そして施策を実施し、再度診断して成果をレポートします。
既存のサイトに対しては、一部改修によりアクセシビリティを向上させることも可能ですが、設計段階から考慮したものに比べるとどうしても後付け感が出てしまいます。しかし、リニューアルすればコスト面の負担が大きくなります。何をどこまでやるべきか、さまざまな条件を踏まえた上で最適な改善策を提案します。
また、こうした改修は企業の担当者1人で動かせるものではありません。トルクでは、顧客社内でのアクセシビリティに対する理解促進や運用に関する合意形成を重視しており、そのための研修なども提供することがポイントです。
一方、Web制作会社に対しては、企画・デザインから協力しワイヤーフレームの段階でアドバイスをしたり、開発段階ではGit リポジトリに参加して直接コードを書いたり修正を加えたりするなど、さまざまな形での連携を想定しています。早い段階からアクセシビリティの要素を織り込むことは、デザイン性とアクセシビリ ティを高いレベルで両立させることにつながります。トルクのノウハウに直接触れる機会にもなることから、先行した取り組み事例ではパートナーからも好評を得ています。
既存のWebサイトに対するコンサルティング
Web制作会社に対するコンサルティング
わかりやすさまで考慮した検証
アクセシビリティの診断や検証には、専門家によるデザインとコードのチェックだけでなく、スクリーンリーダーによる音声確認や、キーボード操作のテストを行います。時には障害者のための PC 操作入力補助機器や、色弱者の見え方を再現する特殊なメガネを使用する場合もあります。読み上げやタブ移動の順序、ALTやボタンのラベルなど、使いやすさだけでなくわかりやすさも重要なポイントです。
アクセシビリティの視点を持つと見える景色が一変する
私が初めて「Webアクセシビリティ」に触れた時、知らなかった世界の存在に感動し、その重要性を理解して、新しい視点を持つことができました。それは見ている景色が一変する体験でした。もっと多くの人にこの体験を広めたいと思いましたが、私たちだけではできることに限界があります。そこで、このコンサルティングサービスを通じて1社でも多く同志を増やし、社会を、世界を良くしていくことに繋げたいと考えています。
運用に集中できるヘッドレスCMS
リプレース需要急増中の「ヘッドレスCMS」 情報のマルチ活用&効率化をセキュアに実現
近年、CMSのリプレースに関する問い合わせが増える傾向があります。主にWordPress などのCMSで制作されある程度年数が経過したWebサイトでは、技術的な理由で保守・セキュリティの問題を抱えているケースも少なくありません。企業側としては、こうした技術的な問題に煩わされずビジネスに必要な運用を行いたいのが本音です。そこで注目されているのが「ヘッドレスCMS」です。
ヘッドレスCMSを用いたシステム構成は、検索ランキングにも関わる表示速度を向上させ、セキュリティに強く、同じコンテンツをアプリやデジタルサイネージ等に同時配信するなどの拡張性にも優れています。さらに、権限管理や承認フロー、ログイン機能など、以前は苦手だった部分にも対応したプロダクトが登場しています。
トルクではmicroCMS、Contentful、Newt、DatoCMSなど、さまざまなヘッドレスCMSの導入経験を持ち、システム連携のノウハウも豊富です。単なるCMSのリプレースでなく、リニューアルでWebサイトの役割から見直すには、こうした知見が頼りになります。
情報活用の幅を広げる「ヘッドレスCMS」
企画協力:株式会社トルク