Copilot for Microsoft 365の最低購入数要件が撤廃、個人向け「Copilot Pro」も 事例詳細|つなweB
Copilot for Microsoft 365の最低購入数要件が撤廃、個人向け「Copilot Pro」も

Microsoftは1月15日(現地時間)、公式ブログ「Bringing the full power of Copilot to more people and businesses」において、Copilot for Microsoft 365の最小購入数の要件を撤廃し、1ライセンスからでも購入できるようになったことをアナウンスした。Copilot for Microsoft 365は2023年11月に企業向けに1ライセンスあたり月30ドルの料金体系で提供が開始されたが、300ライセンス以上からでなければ購入できず、中小企業にとっては導入のハードルが高かった。

○1~299人の範囲で、1ユーザー当たり月額30ドルで購入可能に

発表によると、Copilot for Microsoft 365は現在Microsoft 365 Business PremiumまたはMicrosoft 365 Business Standardの各プランを利用する中小企業が利用できるという。料金体系は1~299人の範囲で1ユーザー当たり月30ドル。1ユーザー当たりの単価は変わっていないが、1人から購入可能になったことで、中小企業でも導入しやすい価格帯に収まるようになった。

加えて、Office 365 E3およびE5を利用している顧客もCopilotを利用可能にすることも発表された。Copilot for Microsoft 365を利用するには、これまではMicrosoft 365のライセンスが必要だった。また、今後は直販だけでなく、Microsoft Cloud Solution Providerパートナーのネットワークを通じてもCopilot for Microsoft 365を購入できるようになったという。
○個人向けの「Copilot Pro」も登場

Microsoftでは、Copilotの個人向けサービスとして「Copilot Pro」の提供も開始する。個人ユーザーは、月20ドルのサブスクリプションに加入すれば、同じアカウントでサインインしている複数のデバイスで、Copilotで提供されるさまざまなAI支援機能を利用できるようになる。

また、Microsoft 365 PersonalおよびFamilyに加入しているユーザーであれば、PC、Mac、およびiPad上のWord、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteでCopilotにアクセスできる。さらに、Copilot Proのユーザーには、OpenAIが提供するGPT-4 Turboなどの最新AIモデルへの優先的なアクセス権も提供するという。

Microsoftはこれまで、主に中規模以上の企業ユーザーを対象としてCopilotを展開してきた。Copilot for Microsoft 365の最低購入数要件の撤廃や、Copilot Proの提供によって、より小規模な組織やユーザーでもCopilotを手に入れられるようになる。各サービスの機能も着実に強化されており、市場でのCopilotの導入は一層進みそうだ。

著者:杉山貴章

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