「Movable Type 8」リリース 事例詳細|つなweB
「Movable Type 8」リリース

シックス・アパートは11月1日、CMS(Contents Management System)「Movable Type」の最新バージョン「Movable Type 8(以下略、MT8)」の正式リリースを発表した。MT8は、7のライセンス体系を継続しそのままアップグレードして利用できる。MT8は、7のコンセプトであるコンテンツの再利用性の向上とデータの資産化を推進する「コンテンツタイプ」を継続発展させると共に新機能の追加している。

新機能は、公開前にユーザーが確認可能なプレビューページを生成する「共有プレビュー」機能や"見出し"、"リスト"、"引用"などの要素をブロックとして管理し効率的に執筆、編集作業を可能とする「MTブロックエディタ」機能、管理画面のサインインにおいてTOTP(Time-based One Time Password)が利用できる多要素認証機能の3つで従来プラグインとして提供されていたものが標準機能として実装されている。

上記以外にもシステム設定画面に「ライセンス確認」画面を新設、登録社名、登録日時、メンテナンス期限などの情報を速やかに確認できるようになっている。ユーザービリティに関しても管理画面の左上に検索ページ遷移ボタンを設置し、検索機能への導線の改善やコンテンツタイプの検索結果や利用法の改善が行われている。また、ソフトウェア版「Movable Type Advanced」とクラウド版「Movable Type」のS4プラン以上のサービス利用者を対象に、サーバー配信メニューを独立化し配信先として「Cloudflare R2」と「Amazon S3」に対応する機能強化も実施している。機能強化版「Movable Type Premium」と「Movable Type Premium (Advanced Edition)」は、本年12月中旬にMT8に対応した新バージョンをリリースする予定。

今回のMT8よりバージョンの表記を一般的なバージョン、マイナー、パッチ型の表記に統一、現バージョンを8.0.2としている。パッケージリリースを年1回の秋季に、LTS(Long Term Support)版を2年に一度リリースするスケジュールに変更することも発表しており、リリース後のメンテナンスではパッチバージョンアップを行う他、クラウド版では3カ月に1回のリリースを継続していくという。

サービスの利用は、ソフトウェア版、クラウド版共に「Movable Type 7」のライセンス体系を継続、価格変更なしで新バージョンにアップグレードできる。サーバーにインストールして利用する「Movable Type ソフトウェア版(1インストール・無制限ユーザー)」が99,000円、クラウド環境にインストールされた「Movable Type」を利用できる「Movable Type クラウド版」が月額5,500円からとなっている。

著者:竹中貴一

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