Microsoft、"Unicode"のススメ 事例詳細|つなweB
Microsoft、"Unicode"のススメ

Microsoftは現地時間2023年9月12日、Unicodeの利用を呼び掛ける記事を公式ブログで公開した。記事を投稿したShawn Steele氏によれば、最新のOSはUnicodeにネイティブで対応し、他のエンコードは変換処理で性能が低下するが、システムとサービス間の相互運用性に対する信頼性が向上する。すべてのスクリプトと言語をサポートして、プラットフォームとライブラリーのエンコード不一致を回避。データ内の置換文字数の軽減や誤表示、誤ったタグ付きエンコーディングやエンコーディング宣言の欠落によるエラーの回避が可能だという。さらに「レガシーエンコーディングは使用頻度も低下し、将来的には希(まれ)になるだろう」(Steele氏)と強調した。

たとえば性能低下は他のコードページやテーブルベースのコードページ変換にメモリーやCPUリソースを必要とするものの、変換の支障は免れない。最新のWindowsは従来の英語圏向けであるWindows-1252エンコードよりも、UTF-8エンコード/デコードが高速化されているという。データの整合性に関してもUnicodeであれば、コードポイントの欠落やエンコーディングの整合性、プラットフォーム間の差異で発生する問題、誤ったエンコードタグで発生する問題を回避できるとSteele氏は主張した。

著者:阿久津良和