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Microsoftからのお知らせ、ワードパッドは非推奨

Microsoftは9月1日(米国時間)、「Deprecated features in the Windows client - What's new in Windows|Microsoft Learn」をアップデートし、今後「ワードパッド」が更新されることはなく以降のリリースのどこかのタイミングで削除すると伝えた。Microsoftは.docや.rtfなどのリッチテキストドキュメントにはMicrosoft Wordを、.txtなどのテキストドキュメントにはメモ帳を使うことを推奨している。

MicrosoftはしばしばWindowsにおいて一部の機能を非推奨に変更している。最近では2023年6月にスタンドアロンアプリとしてのWindows Cortanaが非推奨となったほか、2023年1月にはMSDT (Microsoft Support Diagnostic Tool)が、2020年5月にはレガシー版Microsoft Edgeが、2019年5月にはPrint 3Dアプリが、2018年11月にはSnipping Toolなどが非推奨となっている。

非推奨となったアプリケーションやツールのその後はユーザーの反応によって変わる。必ずしも削除されるだけではなく、要望があればMicrosoft Storeからインストールできるようになることがある。ただし、非推奨になったアプリケーションは基本的にMicrosoftが開発を停止したものであり、推奨されているほかのアプリケーションや代替のアプリケーションへ移行することが望まれている。

Microsoft WordはMicrosoftの主力製品の一つであり、継続して開発が行われている。また、このところMicrosoftはメモ帳についても積極的な開発を行っており、タブUIへの対応やシステムテーマへの対応などを実現させている。現在、自動保存機能などの実装にも取り組んでおり、今後も継続した開発が期待されている。

ワードパッドの提供するテキスト編集機能はメモ帳よりは高度だが、Microsoft Wordのような本格的なものではなく、基本的なワープロ機能のみが提供されていた。Microsoft Wordほど高度な機能を必要としない基本的なアプリケーションとして提供されており、Microsoft Wordと比較して消費するリソースが少ないため低スペックのパソコンでも扱いやすいという特徴もある。

しかし、十分なコンピュータリソースが利用できようになった現在、ワードパッドが必須となるシーンは減っているものとみられる。Microsoftは今後のどのリリースでワードパッドの削除を行うかについては明言していないが、ワードパッドを使用している場合は将来削除される可能性が高いことを前提としてほかのアプリケーションへ移行することが望まれる。

著者:杉山貴章

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