WordPress共同創設者マット氏、100年計画などWordPressの未来 事例詳細|つなweB
WordPress共同創設者マット氏、100年計画などWordPressの未来

WordPress.orgは米国ゲイロード ナショナル リゾート&コンベンションセンターで現地時間8月25日に開催された「2023 WordCamp US」でWordPress共同創設者マット・マレンウェッグ(Matt Mullenweg)氏が基調講演を行いWordPressの未来とGutenbergの今後について言及した内容をブログに掲載した。

マット氏は、本年11月にリリース予定の「WordPress 6.4」とそこで追加される新機能について言及。統合されたフォント管理機能と単一画像を拡張し、あらゆる場所で最適表示するための画像ブロックオプションが実装されること、デフォルトの新テーマ「Twenty Twenty-Four」が主に「起業家や中小企業、写真家やアーティスト、ライターやブロガー向けに調整されている」ことなどについてコメントしている。

今後は「WordPressをシングルプレイヤーツールからマルチプレイヤーツールに移行する」とワークフローとコラボレーション機能に注力していくこと、WordPress開発のロードマップ「Gutenbergプロジェクト」がフェーズ1の新しいブロックエディタ導入、フェーズ2のサイト全体の編集機能実装からフェーズ3「共同編集」機能の実装の段階に入ったことを述べ、それに合わせて WordPressのLMS(学習管理システム:Learning Management System)を統合し、改善していくことに言及している。

最後にマット氏は、WordPressの未来について「LONG-TERM THINKING」で考える必要があることを語っている。同氏はこの考えをもとに、WordPress.comで「100年計画」を発表している。同プロジェクトは、究極のセキュリティと長期使用を求めるユーザー向けに写真、音声、ビデオなどのオンラインの遺産を1世紀保護していくプランを提供するというもので、従来のホスティングの枠を超え100年にわたるドメイン登録、データ保護、所有権のスムーズな譲渡を考慮にいれた所有権プロトコル、最上位のマネージドWordPressホスティングなど特別設計されたサービスを開発、提供を目指す考えだ。

著者:竹中貴一

外部リンク