上司に愛される「会話に数字」メソッド 事例詳細|つなweB

どうしても今、資料に目を通してほしいのに目の前を忙しそうに通り過ぎていく上司。ほんの一瞬でいいから、時間をもらいたい時どうしますか? 「そんなヒマはない!」なんて、もう言わせないテクニックを紹介します。

POINT!会話の中に「数字」を入れるべし!

会話に数字を入れることで好転する最たる例が、呼び止め方。「端的に要点を伝えます」アピールも含まれ、できる人感がアップ

 

数字は共通認識を得るためのツール

仕事上の会話の肝は、「数字」を意識しているかどうかです。

たとえば、仕事ができるタイプの人は、忙しそうにしている上司から時間をもらうときに「部長、A社の見積書の件で相談があります。5分お時間をください」と声かけます。要件が何か、どのくらいの時間が必要なのかを、はっきりと伝えたうえでアポイントを取ります。今の隙間時間で要件が済むのか、明日でないとその時間が捻出できないのか、忙しい上司が瞬時に判断するための“材料”を、“数字というツール”を使って提示しているわけです。

他者と一緒に取り組む仕事では、認識のズレが仕事の遅れに直結します。しかし、会話に数字を入れることで認識の共通化ができ、仕事をスムーズに運ぶことができます。よくあるのが、「企画書のアップ、なるべく早くお願いね!」という依頼。ときには頼みづらいくらい短時間で依頼する場合もありますが、裏をかえせば、急いでいる時ほど持ち時間の長さは、認識を同じにしていたいものです。「今日の15時までに」など、共通の認識をもってスケジュールを遂行できるように数字を入れたコミュニケーションを図ることを心がけましょう。

5つの数字力
仕事ができる人が備えている「5つの数学力」。これらのスキルをトータルに高めるためにも、数字リテラシーの向上が重要

 

「会話に数字」は、数字リテラシーの基本

仕事における数字は、コミュニケーションの精度を上げるための重要なツールだと心得てください。それを踏まえて、仕事での会話に意識して数字を使うようにすると、自然と数字への意識が高まり、数字リテラシーも向上します。数字に対する意識や能力が高まっていかなければ、「ビジネス数学」の根幹である「5つの数学力」も向上しませんし、数字を処理するテクニックを学んでも身につきません。数字が苦手な人にはまず、「会話に数字」を試してほしいと思います。

八波志保(Playce)
※Web Designing 2017年12月号(2017年10月18日発売)掲載記事を転載