電通、NFTを軸としたロイヤルティ形成の実証実験「絵師コレクション」開始 事例詳細|つなweB
電通、NFTを軸としたロイヤルティ形成の実証実験「絵師コレクション」開始

電通グループのR&D組織である「電通イノベーションイニシアティブ(DII)」は1月23日、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)を活用して、Web3時代に向けたエンタメコンテンツ領域における新しいファンエコノミーを模索する実証実験として、「絵師コレクション」を開始することを発表した。

なお、この実証実験はハンディデジタル、Soudan NFT、灯白社、オシロ、シビラの5社と共同で実施し、NFTを活用した新たな「ファンづくり・ロイヤルティ形成」を模索するという。

具体的には、タツノコプロの創立60周年を記念して、NFTを活用したWeb3ロイヤルティプログラムをタツノコプロのキャラクターである「ドロンジョ」を用いて、新たなファンづくりやロイヤルティの形成を目指す。

絵師コレクションに参加する人気イラストレーター(絵師)とファン、およびファン同士の価値共創を通じて、ファン活動における新しいロイヤルティ形成を行い、その価値共創の中での貢献度合いに応じて活動実績を表彰する実績証明NFT(ロイヤルメンバーシップNFT)を配布する。

また、このロイヤルメンバーシップNFTを軸として、クローズドチャンネルへの参加やコミュニティで制作して出品したイラストのオークション報酬の使用方法への投票など、多様なユーティリティが還元される予定とのことだ。

実証実験にあたって、NFTを取得する上でのウォレットや暗号資産の事前準備など、ユーザーの参加障壁になりがちな難解なUX(User Experience)を排除するため、シビラのNFT用コントラクトウォレット「unWallet」とオシロのコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を活用する。絵師コレクション独自の世界観を構築しつつ、NFTに不慣れな利用者にも使いやすいUXを目指すようだ。