仕事の質を高めるためのオンライン環境とは
今回オンライン取材に協力していただいた5名は、それぞれ北海道、新潟、東京、福岡と異なる場所からGoodpatch Anywhereに参加しています。
彼らがめざすのはオンラインであるということを活かして、オフラインの制作チームよりも質の高い成果を上げること。そんな高い目標を実現するために構築したのが、上図で紹介しているコミュニケーション環境です。
通常時は、SlackとDiscordを併用して、文字でも音声でも連絡がとれる常時接続環境をつくっています。これはいつでも、その時の内容に合わせたコミュニケーションがとれるようにするための工夫です。チャットはメールと比較して気軽でスピーディなコミュニケーションが可能ですが、内容によっては直接話したほうが伝わりやすい時もあります。そういった要望をかなえるために、どちらの手段をとってもすぐに話ができる環境を整えているのです。
Discordでは「◯◯さーん!」と声をかけると高確率で返事が帰ってくるそう。いちいちチャットで確認をとるなどという遠回りをしないですむようにしているというわけです。
一方、Zoomを使ったビデオ会議では、miroやFigmaといったツールを活用することで、話をするだけでなく、同時に制作も進めるのだそうです。これによって、メンバー全員が制作に関わることになるため、プロジェクトへの理解が深まり、質も上がるといいます。会議というよりは「制作のための場」と記したほうが、実際のイメージに近いでしょう。
ではこうした環境を運営していくために、それぞれのメンバーはどんな点に気を遣っているのでしょう。次ページで紹介します。


Goodpatch Anywhereメンバーに聞いた「リモートワークの質を高める6つのポイント
オンラインであることの強みを活かして、オフラインよりも質の高いチームづくりをめざすGoodpatch Anywhere。ここでは彼らが経験の中から生み出したポイントを紹介してもらいます。

- 大堀祐一さん
- サービスデザイナー。(株)DENDESIGN 代表取締役も務める。アプリやWebサービスの設計、UIデザインなどに200以上従事。母校である千葉大学工学部デザインコースで非常勤講師。サバゲーとジープが趣味。

- 齋藤恵太さん
- サービスデザイナー。2013年にGoodpatchにジョイン。良いプロダクトやサービスを生み出す組織について研究、2018年10月よりリモートワークの新規事業 Goodpatch Anywhere を事業担当者として立ちあげに携わる。

- 五ヶ市壮央さん
- UXデザイナー。メーカー企業でUI/UXデザインに従事。2017年、子どもが小学生になるタイミングに札幌へUターン。2018年からGoodpatch Anywhereにジョイン。スタートアップ「スマートルアー」にも参画中。

- 須貝美智子さん
- プロジェクトマネージャー/テクニカルディレクター。東京の制作会社にて、主に広告系のPM、PGに従事。結婚・出産を機に新潟へ。デザイン会社を経てGoodpatch Anywhereヘジョイン。

- ハマダナヲミさん
- UI・グラフィックデザイナー。アプリのUIやWebなどオンスクリーン媒体中心にロゴ、紙ものまで、見た目を作る側に比重の高いデザイナー。東京から福岡に戻った後もデザインに携わる。