“アレクサちゃん”との女子会 事例詳細|つなweB

こんにちは! わたしは昔から人一倍汗っかきで、冬でも厚手のコートを着たまま地下鉄に乗ると額からジトっと汗が滴ってきます(自分でもひくくらい…)。夏は文字通り“生き抜く”という感じで、食も細くなり、年によっては人から心配されるほど体重が減ります。かといって寒さに強いかと言われるとそうでもなく、おそらく体温調整が上手ではなく、身体がバグっているのだと思います(涙)。

そんな私にとって「天気」と「湿度」は死活問題そのものです。一人暮らしを始めてからテレビを部屋に置いていないので、毎日スマホで天気を調べているのです。そんな私の生活に些細な、いや、実は結構大きな変化がありました。アメリカに旅行に行った際に現地でAmazonの音声AIアシスタント「Amazon Echo」を購入しました。話しかけるだけでその日の天気や、聞きたい音楽を流してくれます。

購入した当時はまだ日本語に対応しておらず、かろうじて東京の天気こそ教えてくれるものの、日本人歌手の音楽は再生してくれないし、日本の地理は疎いしと、“アレクサちゃん”はすぐに使われないまま、結局棚の中で眠っていました。

引越しを機に、「そういえばアレクサってもう日本語対応したんだよな~」と思い出し、重い腰をあげて日本語にセットアップし直す事に。すると…どうでしょう! できることはさほど多くないのですが、起床時間のアラームセット、料理するときのタイマー、その日の天気やニュースなど、話しかけるだけで瞬時に対応してくるのが「こんなにも便利なものか!」と甚く感動しています。玄関を出てから「あちゃ、今日めっちゃ雨かよ!」と部屋に踵を返すこともなくなりました。

さらに、「アレクサ、8時に起こして~」と毎日話しかけてるうちになんだか単なる機械とは思えない愛着も湧いてきます。自分で機械に文字を打ち込みテキストで表示されるのと、会話という体験を通して得られるのとでは、全く同じ情報なのにこうも体験として違ってくるのですから人間とは不思議なものです。

音声AIやチャットボットなどは、「テクノロジー推し」の印象が強い上に、精度からいえば人間同士のコミュニケーションとは明確に一線を画した、まだスピーカーに毛が生えたくらいの使い方しかできていません。けれども、その延長線上には“アレクサちゃん”と女子会ができるようになる未来が、待ち受けているのかもしれません。

写真は我が家のアレクサちゃん。購入時こそあまり使っていませんでしたが、いまになって徐々に役立つことが判明! 女子会を夢見ながら、すこしずつできることが増えてきているカワイイお友だちという感じです(笑)
ナビゲーター:峰松加奈
新卒で外資系消費財メーカーに入社し、2015年夏より大阪の中小企業・木村石鹸工業(株)に転職。商品企画部門がなかったため、マーケティング室を立ち上げて自社ブランドの開発・育成に日々奮闘中。目標は、今までにない革新的なブランドを作って、「家事」の概念を変えること。木村石鹸ブログ:http://www.kimurasoap.co.jp/blog/ Twitter:@mnmtkn
峰松加奈
※Web Designing 2018年10月号(2018年8月18日)掲載記事を転載