必須ツールの基本を知る Googleアナリティクスを復習しよう 事例詳細|つなweB

デジタルマーケティングに携わる人にとって身近なツールであるGoogleアナリティクス。なじみの深いこのツールがどんなものか、あらためて確認してみましょう。

 

Q1.Googleアナリティクスが登場したのはいつ?

A.初代のGAは2005年に登場しました。Googleが買収したUrchin社のツールに源流があります。

初代GAは、自社のサーバ上でデータの収集と解析を行う形をとっており、現在のように、Googleのサーバにデータを送って解析を行うようになったのは、2007年に登場した第2世代のGAからです。現在も使われている、ユニバーサルアナリティクスが登場したのは2012年。UAの時代は長く続いていますが、先般の発表の通り、2023年7月1日以降はデータの収集が行われなくなります。なお、最新のGA4が登場したのは2020年の10月。第4世代のGAという意味で「GA4」と呼ばれています。

 

 

Q2.GAはなぜ支持されてきたのですか?

A.無料で本格的な機能が利用でき、ビジネスに直結した利用ができるためと考えられます※。

以前は他の解析ツールも存在していましたが、GA以外のツールで生き残っているのは現在でAdobeアナリティクスくらいでしょうか。ただし、Adobeアナリティクスは有償であるため、GAと比べると利用者は多くありません。

※ GAには有償版もあります
有償版のGoogleアナリティクス 360では、非サンプリングレポート、BigQueryエクスポートといった高度なツールを利用できるほか、サポートも活用できます。なお、現在のGA 360についても、無償版と同様に来年で利用ができなくなりますが、期限は契約状況によって前後します。

 

Q3.「UA」とはなんですか?

A.現在主流で使われている第三世代のGoogleアナリティクスのことです。

2012年に登場し、現在も多くの人に使われている第3世代のGAのことを「ユニバーサルアナリティクス(UA)」と呼びます。第2世代のGAと比べると、Webサイト以外の、例えばPOSレジやデジタル家電からのネットアクセスを解析できるようになるなど、広い分野で利用できるようになったことから「ユニバーサル」の名称が付けられたと言われています。現在は、次第に時代の流れとそぐわない点も出てきており、細かくカスタマイズして利用するユーザーも増えています。

 

Q4.UAの特徴を簡単に言うと?

A.2012年に登場したため、当時の環境が基準となっています。

UAは2012年の登場以来、アップデートを重ねてきましたが、Webサイトを計測対象としている点や、セッション単位で計測を行うという基本は変わっていません。近年は複数のデバイスを行き来するようになるなど、ユーザーの行動は大きく変化していますが、そうした計測を行う際には他のツールを併用したり、カスタマイズする必要があります。そのほかの特徴は以下の通りです。

 

ユニバーサルアナリティクスの特徴

 

まとめ
★GAは2005年に登場。メインの計測ツールとして長く使われてきた。
★UAとは第3世代のGAのことを指す。データ蓄積は2023年の7月1日まで。
★UAではサイトに流入してから離脱するまで、セッションごとに計測するのが基本。

 

 

Text: 小泉森弥
※Web Designing 2022年6月号(2022年4月18日発売)掲載記事を転載