Web広告の選び方と計画。目的と「2W1H」を明確にする! 事例詳細|つなweB

多様なWeb広告の中で、自分のビジネスの目的達成に近づけることのできる手段をどうやって見分ければいいでしょうか。それは、目的と「2W1H」を明確にすることで自ずと見えてきます。

 

確実にWeb広告を選択したいなら、最低限4つの項目を明確にし、社内に共有しましょう。まずは「目的」です。要するに「この施策で実現したいこと」になります。Web広告を出稿することによりブランドの認知を高めたいのか、購買の促進を狙いたいのか、会員の獲得増を目指したいのか、できるだけシンプルに定めましょう。

続いて「Who:誰に対して訴求したいか」。誰に商品を買ってもらいたいか、知ってもらいたいかを具体的にします。このイメージが詳細で明確なほど、対象者に響きやすいメッセージがつくりやすくなります。ある程度イメージが決まったなら、実際にそのモデルとなる人に話を聞いてみるなどするとより確度が高まるでしょう。

そして「What:何を提供すればいいか」。この広告により、訴求したい相手にどんな情報を提供すれば、売りたい商品が彼らにとって価値あるものに思えるのかということです。

 最後に「How:その情報を伝える手段」。ここで初めて、どのWeb広告を使えばいいのかを考えることになります。目的達成のための「Who」「What」「How」を最も効率的に実現可能な手段を考えましょう。

 

 

利用するWeb広告を決めたら、具体的に実施する計画を描いてみましょう。ここでよく起こりがちなのは、「Web広告だけで考える」ということです。デジタルを使った施策といっても、ビジネスの手段であり、やれば勝手に儲かるものではありません。自社の商品を購入してくれる顧客(広告を届けたい相手)、市場、社会経済はそんな動向をしているか…そういった情報と照らし合わせ、最適なタイミングで実施する必要があります。

上図は例として、「自動車の新商品をInstagramで販売促進する」という設定で計画を描いてみました。自動車は高額商品なので顧客の検討期間が比較的長く、ボーナス時期などをあてにして購入計画を立てていることが多い傾向があり、買い替えも含め年末年始が市場的にも活況だとすれば、顧客が購入を意識する11月には新商品も選択肢の一つとして認識させる必要があります。

ならば10月から「ブランド認知」期間としてInstagram広告を出し始め、11月~12月の本格的な検討時期に商品認知と購買促進を目的とした内容に変えて出してみる。それぞれの施策にどれほどの予算がかかるか…というふうに考えてみましょう。

 
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載