Web広告の考え方。外部委託でも丸投げにしない目的志向の戦略 事例詳細|つなweB

Web広告は比較的安価から広告を打てる手段として広く活用されています。しかし、費用対効果の計測や予算の相場、得られた結果に対する判断についてはある程度経験がなければ難しい手段でもあります。

 

Web広告は、費用を出す代わりに短期間で結果を知ることができるのが特徴です。地域や年齢、興味関心、職業など届けたいユーザーの属性を絞って実行できるので、短期間で結果を確認、それを元に配信対象者を変えてみるなど速いサイクルで試行錯誤ができます。ただし、得られるデータ(数字)は多岐に渡り、ある程度経験と知識がなければ正しい判断がしずらいのも事実です。

そこで、外部委託という選択肢もあります。外部委託だと社内で少しずつ知見を貯めながら試行錯誤するよりも実施当初の成果は出やすくなりますが、外部委託任せにしてしまうと社内での知見を貯めることができず、業者から提出されるレポートなどの見方もわからず費用対効果が良いのか悪いのかの判断もつかなくなります。また、外部に委託するには当然ながらWeb広告自体に使うお金にプラスアルファの出費がかかります。準備できる予算額によっては受けてもらえないこともありますので、施策に対する予算と社内の人員の折り合いで判断しましょう。

Web広告には現在、さまざまな種類があります。それぞれに用途や狙える対象者が変わってきたり、効果があったかどうかを判断するにはある程度の知識が必要になります

 

Web広告運用を外部委託する場合、委託内容や委託業者によって費用は大きく変わってきます。また、委託しさえすれば安心、と言うわけにはいかず、ビジネスの目的につなげられるかという観点で日々の運用をチェックすることが必要です。例えば、Web広告として表示されたバナーをクリックして自社サイトにたどり着く人(送客数)が多くても、それだけではビジネスの最終目標である売り上げのアップにはならないからです。

外部業者は発注主であるあなたの要望どおり自社サイトへの流入数を増やしたとしても、売り上げにつながらなければ利益は生まれず、結果的に委託費用だけが出ていくということになりかねません。発注側も目的を明確に伝え、コンバージョン単価や広告費をいくらかけて何件獲得したいのかなど、目的に沿ったKPIをしっかり提示しましょう。ここが曖昧だと、実施後に双方で齟齬が発生する可能性が高まります。

ゴールは明確に提示することが良いデジタル施策実施への最初の一歩です。

たとえ広告運用を外部委託するといっても、すべてを丸投げにしてはいけません。自社のブランドや目的にあった広告になっているかは自社にしっかり確認して、目指す方向は自分たちで指揮していきましょう
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載