SNSで集客する(1)SNSの活用・運用 事例詳細|つなweB

Webサイトが完成したら、そのサイトの存在をインターネット上でアピールしましょう。今の主流はSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。さまざまな種類のSNSが登場しており、それぞれ特徴があります。

 

Facebook、Instagram、Twitter、YouTubeといったSNSは、基本的に無料で気軽に情報発信ができるとして、多くの企業が活用しています。SNS上で情報発信をすると、その情報を見たユーザーが「いいね」をしたり自分のタイムラインに「シェア」したりして、インターネット上に拡散していくことが特徴で、自社では想定しえなかった顧客層からの反応を得ることもあります。それが自社の近隣や地域だけでなく、日本各地さらには世界中に自社または商品の情報が「ネットの人づて」に広がっていくのです。そういったメリットから、企業では主に商品の販促や自社のイメージアップなどのために活用されることが多いです。また、情報発信とともに、顧客との継続的なコミュニケーションをするツールとして活用されます。自社のアカウントにフォローをしてくれる「自社及び商品に興味がある人」に定期的に求めている情報を提供することで自社を身近に感じさせ、親近感を高め、「ファンにする」ことができれば、彼らは自社を優先的に選択してくれたり、複数回購入してくれれば、新規で顧客を見つけるよりも売り上げアップの可能性が高まります。言ってみれば顧客との継続的なお付き合いを生む営業ツールと言えます。

 

 

SNSは無料で情報発信できる便利なツールではありますが、その反面注意することもあります。まず、ファンになってもらうにはそれなりの時間が必要となり、成果が出るまでに時間がかかります。短期的に成果を求めるのならば有料のSNS広告(P208以降参照)を検討するなど、目的の中で「いつまでに何をしなければいけないのか」を確認した上で利用の是非を考えましょう。また、SNSは文字数やビジュアルの大きさ、内容などに制約があります。さらに、企業として不適切な発言をしてしまうと瞬く間に拡散され、商品や自社のイメージを損なうリスクも伴います。いわゆる「炎上」と呼ばれる事態です。担当者個人の不用意な発言が自社全体に影響することになりますので、発言内容に関するガイドラインなどを定めておきましょう。

そしてもう1つ、SNSは当然ながら自社ではない企業が運営していますので、突然サービスを終了される可能性もなくはありません。SNSのみで顧客との関係性を蓄積していても一瞬にしてなくなりますので、SNSを窓口として、自社のWebサイトに誘導し顧客の情報を自社に確保するといった「出口」を想定した運用を考えましょう。

 
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載