Googleアナリティクスでの分析・改善 基礎の基礎  事例詳細|つなweB

Webサイト改善で陥りやすいのが、「どこを改善したらいいのかわからない」ということです。はっきり言えば、改善点はGoogleアナリティクスを入れたからといってすぐにわかるものではありません。

 

Webサイトはアクセス情報を元に問題点を見つけ、より成果が上がるための改善を繰り返しながら「育てる」ものです。しかし、その「問題点」というのは、Googleアナリティクスが「ここです」と教えてくれるものではありません。ではどのようにして見つけていけばいいのでしょうか。

Webサイトは「育てるもの」と言いましたが、まさに、常日頃(定期的・継続的に)向き合うことで初めてわかります。ふと思いついたときに解析結果を眺めるのではあまり意味がなく、1カ月分の動きを毎月必ず確認することが肝心です。このように見ていくと、普段ならどれくらいの数値なのか、そのWebサイトの「通常」がわかってきます。そこにいつもと違う数字が出るなら「おかしいな?」と思うはずです。その「おかしい」と感じた現象が起きた理由を追究することが「サイト改善」の芽になるのです。

言ってみれば、農業でも畜産、商品開発や品質向上と何も変わらないとも言えます。Webサイトだから、デジタルだから特別なものなどではありません。

「今月急にアクセスが5倍になった」となれば、「訪問者はどこから来ているのか」「どんなキーワードで検索されているのか」ということを調査し、それにより次の施策につながっていきます

GoogleやYahoo!といった検索サービスからの「検索流入」は非常に大事な数字です。Webサイトのアクセスを増やしたいなら、重点的に対策を行うべきポイントの1つです。

具体的には「SEO(検索エンジン最適化)」を考えます。SEOでは、どんなキーワードで検索された時に、自社のWebサイトを上位に表示させたいかを検討することが大切です。いろいろなキーワードを検討することも大切ですが、何より、まず一番最初に確認していただきたいキーワードがあります。それは、「自社名」「自社ブランド名」です。何はともあれ、これが上位になければ話になりません。これは実際に検索してみればすぐにわかります。もし自社名・自社ブランド名で上位にこなかった場合、どんな対策を行うべきかを制作会社と徹底的に話し合いましょう。

その上で、狙いたいキーワードを考えましょう。一般的な用語であるほど他社でも当然対策努力をしていますので、ピンポイントなキーワードの組み合わせで上位を狙うなど、工夫のしどころはたくさんあります。

Googleアナリティクスだけでは「訪問者がどんな検索キーワードで訪問したか」が取りきれない場合があります。「Google Search Console」(https://search.google.com/)を導入することで、詳細なキーワードを確認できます
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載