Webサイト運営は同じ内容でも定期的にお知らせするのがミソ 事例詳細|つなweB

うまいWebサイト運用は情報更新の頻度が鍵を握りますが、情報は更新されればされるほど埋もれていってしまいます。もっとも大切なお知らせは絶えず閲覧者の目に入るような工夫をしましょう。

 

前ページで定期的な情報更新が必要と述べましたが、それは必ずしもすべて新しい情報をつくり続けなくてはならないわけではありません。

というのも、Webサイトは雑誌や書籍とは違い、どんどん情報を更新していくものですので、最新の記事が一番上に出れば、当然過去の記事はどんどんその下に隠れていってしまいます。具体的には、「最新記事一覧」が5件表示される設定になっていれば、1件更新されればその中の一番更新日時が古いものがその一覧から漏れて表示されなくなっていきます。

例えば「今ご契約をいただくと10%キャッシュバック」というキャンペーンを半年間行う予定なら、キャンペーン開始時に告知をしただけだと、新記事が増えるとキャンペーンのお知らせ自体はトップページには表示されなくなり、閲覧者が気づきにくい状態になります。大事な情報は1度だけ発信して終わりにするのではなく、同じ情報でも頻繁に出していきましょう。なお、任意の記事を一番上に固定することもできますので、制作会社に相談してみましょう。

古い記事は消滅するわけでなく、トップページからリンクされた「ニュース一覧」ページに蓄積されます。しかし、わざわざニュース一覧を見てくれる訪問者はごくわずかです

 

同じお知らせを繰り返し投稿する理由は他にもあります。1つは、「RSS」配信によるアピールができるという理由です。Webサイトの投稿を行うと、通常「RSS」という情報が配信されます。RSS(Rich Site Summary)とは、Webサイトのニュースやブログなど更新情報の日付やタイトル、その内容の要約などを配信するためのフォーマットです。「RSSリーダー」と呼ばれるツールを使い、チェックしたいWebサイトを登録しておけば最新情報をまとめてチェックできます。Googleが提供していた「Googleリーダー」が2013年に終了し、話題に上がることは少なくなりましたが、まだまだ利用者の多い情報収集ツールです。

その一方で爆発的に普及しているのがSNSです。自社でFacebookページやTwitterアカウントを運用している企業も多いと思います。そしてこれらのSNSは、設定によっては、Webサイトでニュースを投稿した瞬間にSNSにも自動投稿される仕組みを組み込むことができます。同じニュースでもWebサイトで繰り返し投稿すれば、いろいろなメディアを通じてより多くの人にアピールできるというわけです。

Webサイトを更新すると、自動的にSNSに投稿される仕組みを設けることができます(SNS連携)。日々の情報更新の手間が軽減できますので、Webサイト制作担当の制作会社に相談してみましょう
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載