アフターフォロー、保守契約…Webサイト公開後の制作会社との関係性 事例詳細|つなweB

Webサイトを公開してしばらくは、軽微な修正が繰り返し発生することがあります。制作会社に公開直後の修正をどこまで対応してもらえるか、また、その先の修正依頼への対応に関しても確認しておきましょう。

 

テストアップ時や公開後のチェックで気付かなかった不具合が、しばらくしてから気づくこともしばしばあります。ほとんどの制作会社は公開後も修正を引き受けてくれると思いますが、修正内容によっては、アフターサポートの範囲内として追加費用なしで対応してもらえるケースと、そうでないケースがあります。制作会社によって線引きは異なるので、あらかじめアフターサポートの範囲を聞いておくとトラブルが少なくなります。

ただし、中・小規模の制作会社では、アフターサポートの範囲が明確化されていないケースもあるでしょう。どこまでを構築費用内で対応してもらえるかはケースバイケースですが、仕様変更を伴う修正やデザイン段階に遡っての修正、新規ページやコーナーの追加は、別料金になると考えたほうがいいと思います。

また、制作会社によってはアフターサポートの期限を決めているケースもあります。時間が経ってから修正をお願いすると別途費用が発生してしまう可能性があるので、気づいた時には早めに相談しましょう。

公開後に修正してもらおうと思っても、契約内容や状況によっては追加費用が発生してしまうことがあります。事前にアフターサポートの範囲を聞いておくと安心です

 

アフターサポートの期限以降の修正や、新規ページの追加といったリクエストは、通常だと別途の見積もり案件となります。しかし、制作会社によっては、「保守サービス」や「メンテナンスサービス」など、定額の有償サポートプランを提供しているところがあり、そのプラン内で追加の対応を行なってくれる場合があります。

ただし、このサポートプランのサービス内容は、制作会社によってまったく異なるため注意が必要です。サーバの監視・保持だけを行うケース、一定工数の作業・テクニカルサポートを含むもの、アクセス解析や運用コンサルティングを含むもの、さらに場合によってはコンテンツの投稿代行を行なってくれるケースもあります。Webサイトをオープンしたばかりのタイミングはいろいろと相談したいことが出てくるので、サポートを受けておくと安心です。

それぞれの制作会社でサービス内容を説明する文書を用意していると思いますが、読んでもピンとこない場合は、どんな作業がサポート契約に含まれるのかを一つ一つ確認しておいたほうがいいでしょう。

一口に保守サービスといっても、その内訳は千差万別。保守サービスを契約しているからといって、何でも対応してもらえるわけではない点は心得ておきましょう

 

新しくWebサイトを開設したばかりの段階だと、「これで数年はWebサイトに手をかけることはないだろう」と思うかもしれません。しかし、仮にページの追加や部分的なリニューアルを行わなかったとしても、Webサイトにはいろいろなメンテナンスが発生するものです。

例えば、パソコンのOSやWebブラウザのアップデートへの対応です。今は問題なく表示できているWebサイトも、OSやWebブラウザがアップデートすることで崩れてしまう可能性があるのです。また、Webサイト内に埋め込んでいるGoogleマップや動画プレーヤ、SNSのタイムラインといったパーツが、仕様変更によって表示されなくなるケースもあります。

将来的な仕様変更によって不具合が出たとしても、それは制作会社のミスではありません。通常だと、対応するには別途費用が発生します。くれぐれも「制作会社の責任なのだから無償で直して!」と詰め寄って、制作会社を困らせないようにしましょう。

コンピュータやインターネットの技術は日進月歩、どんどん技術は変化していきます。そしてそれは、WebサイトやWebサーバも無関係ではありません。変化への対応を余儀なくされるのです

POINT
公開はあくまでスタートライン。
制作会社との関係も末長く続きます

※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載