Webサイト公開作業・リニューアル時の注意点 事例詳細|つなweB

テストアップのチェックと修正が終わると、いよいよ本番公開となります。ここで焦りは禁物です。万が一想定外の事態が起きてもいいよう、緊急時の対応ができる準備をしておきましょう。

 

あとは本番公開を待つのみ! となったとき、気をつけたいのが公開時間の設定です。

完全に初めてのホームページであればあまり神経質になることはありませんが、ホームページをフルリニューアルする場合は注意が必要です。万全の準備をしていても、新旧のWebサイトがうまく切り替わらなかったり、アクセス不能状態に陥ったりというトラブルが起こり得るからです。大規模なWebサイトの場合、アクセスの少ない深夜・早朝に切り替えられれば影響を少なくできますが、その時間に万が一の対応ができる体制を整えておかなければなりません。深夜に制作会社を拘束するのも大変なことですし、社内の担当者も待機しておく必要があります。

中・小規模のWebサイトの公開なら、平日の昼間、なるべく早いタイミングでの公開を設定するのがオススメです。切り替え直後の動作確認も日中にできますし、何かトラブルが見つかったとしても、大抵はその日のうちに解決できます。くれぐれも、会社が休みに入る週末の夜の切り替えは避けたほうがいいでしょう。

制作会社を土日や深夜に稼働させられないのであれば、公開は平日の昼間がおすすめです。金曜の夜にしてしまうと、深刻な問題を数日間放置してしまう可能性があります

 

ある程度のノウハウを持った制作会社に頼んでいる場合、公開時に企業側が行うことは特にありません。制作会社側の視点で言えば、公開作業の手間は構築の条件によって変わってきます。一からの構築で公開用サーバが空っぽの場合は公開作業も簡単に済みますし、フルリニューアルで表示を一新する場合はいくつかの準備が必要になります。とはいえ、それらはすべて制作会社側の作業です。企業側は、あらかじめ公開用サーバのFTP情報やサーバコントロールパネル情報などを渡していると思いますので、公開時に何かを行う必要はないはずです。

ただし、リニューアルと一緒にサーバの移転を行う場合は注意が必要です。この場合、DNSサーバ(ネームサーバ)の切り替えという少々面倒な作業が追加されます。必要な手順を制作会社が説明してくれると思いますので、連携をとりながら作業を進めていきましょう。とはいえ、そのやりとりも通常は事前に行っていると思いますので、当日に企業側で作業を行うことはないと思います。

構築の条件によって、制作会社が行う切り替え作業は異なります。発注側の企業側で行うことは特にないと思いますが、サーバ移転を伴うケースは注意が必要なこともあります
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載