問い合わせフォームのコンバージョンを高める「EFO」とは? 事例詳細|つなweB

購入・予約フォームやお問い合わせフォームは、Webサイトのコンバージョンに直結する大事なもの。制作会社に任せっきりではなく、主体的に考えていくことが大切です。

 

ほぼすべてのWebサイトにおいて、フォームは極めて重要な存在です。ショッピングサイトの購入フォームやイベントの予約フォーム、お問い合わせや資料請求フォームなど、いずれも顧客獲得に直結する重要なゴールのはずです。フォームは他のページに比べてイマイチ地味な存在ですが、構成・デザイン段階から入念な検討を行う必要があります。

訪問者がフォームを最後まで入力してくれるかどうかは、つくりの良し悪しで何倍も変わります。フォームの最適化を図るコツはいくつか存在しますが、中でも一番大切なのが「入力項目を増やさないこと」です。

企業側は、いろいろな顧客情報を集めたいという思惑から「なぜこの商品を選んだのですか?」など、アンケート的な設問を入れたいと思うかもしれません。しかし、設問数の増加は利用者のストレスを増やし、つくり手が思っている以上に離脱を加速させます。フォームは必要最低限の項目だけに留め、アンケートはまた別の方法を検討するのがいいでしょう。

フォームの改善でもっとも重要なことが、設問を絞り込むことです。設問を絞り込むことでフォームの離脱率が減り、お問い合わせや資料請求の大幅アップが望めます

 

フォームの入力完了率(コンバージョン率)を高めるための対策を「入力フォーム最適化(EFO:Entry Form Optimization)」と呼ぶことがあります。上の表は、EFOの基本的なチェック項目です。制作会社からフォームのデザインが上がってきたら、一度チェックしてみるといいでしょう。

ただし、これらの対策項目の中には、簡単に実装できるものとそうでないものがあります。例えば「必須項目には必須とわかりやすく記載」といった施策は、HTMLの記述レベルで対応が可能ですが、「入力の不備をリアルタイムで指摘する」機能を実装するには、プログラムの構築や調整が必要になります。汎用的なフォームは商用フリーのテンプレートやプラグインを利用して構築するケースもありますが、その場合、細かなリクエストに応えようとすると意外と工数がかかってしまうのです。汎用のプログラムを使おうと思っていたけれど、独自に作る必要が出てきた、となれば、当然コストにも影響します。制作会社と相談しながら、予算内でできることを見極めていきましょう。

フォーム最適化で対策できることは、ほかにもたくさんあります。フォームの体裁も制作会社任せにせず、自分たちでもいろいろと情報収集してみましょう
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載