Webサイトに必要なものを準備する(5)計測タグの取得・埋め込み 事例詳細|つなweB

Webサイトはどんな人が何人訪れたか、どんな行動をしたかを把握してより効果的な施策を打てるのが大きな特徴です。しかし、Webサイトを公開すればそういった情報が自動的に取得できるわけではありません。

 

初めてWebサイトを制作するといった人に多いのが、Webサイトは「Googleアナリティクス(GA)」といったWebページのアクセス解析サービスを使って来訪者の傾向を把握したり、多く見られているページがどこかなどを分析したりできることは知っているものの、Webサイトを公開すれば訪れた人の数やページの閲覧数、どこからサイトに辿り着いたのかなどの情報が自動的にわかると思っていることです。Webサイトはつくって公開しただけではそういった情報はわかりません。これはWebサイトに限った話ではなく、FacebookなどのSNSでも同様ですが、「計測タグ」というものを組み込まなければ情報がわからないのです。計測タグの入手や設定は制作会社によって代行してもらえるところもありますが、これからWebビジネスを営んでいく際には切り離せない作業なので、知識だけは持っておきましょう。

計測タグは、契約したWebサーバによっては付属しているものもありますが、ビジネスの展開を考えるならそれだけでは情報が足りないことが多いです。そこで、広く普及しており利用自体にはお金がかからないGoogleアナリティクスのアカウントを取得してみましょう。

GoogleやYahoo!などで取得できる「計測タグ」を、自社Webサイトを表示するために必要なHTMLファイルに貼り付けることで、閲覧者の動きが数字で計測され記録されます

 

Googleアナリティクスは、Google社が無料で提供するWebサイトのアクセス解析ツールです(より強力な機能が使える有料版もあります)。導入すれば、ページの閲覧数、閲覧している時間、訪れた人の傾向やこのサイトに訪れた方法(流入経路)といった詳しい情報を見ることができるようになります。利用するには、まず「Googleアカウント」を持っていることが前提になります。検索サイトで「Google」と検索すれば「アカウント」というリンクの検索結果が表示されますので、そこからアカウントを制作しましょう。もし、すでにGoogleのメールサービス「Gmail」などを利用していればこの作業は必要ありません。GoogleアナリティクスのWebサイトからログインし、指示に従って必要な情報を入力しましょう。進めていくと、最後にトラッキングコードの設置手順が表示されます。トラッキングコードを各ページに埋め込むことで初めてさまざまなデータを見ることができるというわけです。これをコピーして、HTMLファイルの所定の場所に貼り付けるということになります。

 
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載