Webサーバの取得と選び方 事例詳細|つなweB

ドメインに続き、サーバの知識も押さえておきましょう。サーバはいわゆるWebサイトのデータを保存する場所であり、インターネット上に広く公開させるために不可欠なものです。

 

WebサイトやWebページを保有する場合、なにはなくともまず「サーバ(Webサーバ)」を契約する必要があります。そして可能であれば「独自ドメイン」を取得・使用することをお勧めします(P086)。

制作会社に依頼する場合、これらの技術的な設定は代行してくれるケースがほとんどかと思いますが、制作会社へ自社のサーバとドメインの状況を正しく伝えておかないとのちのちに問題になってくることもありますので、これらはどのようなもので、なぜ必要なのか発注者側でも概要は把握しておく必要があります。

では、サーバとは一体なんでしょうか。まず前提として、Webサイトをパソコンの中でつくっただけでは、ほかの人に見せることはできません。そのため、Webサイトを多くの人に見せるため、インターネット上にWebサイトのデータを保存する必要があります。このインターネット上のデータの保管場所が、サーバです。

例えばWebサイトが自社の店舗だとすると、サーバはインターネット上にその店舗を建てる「土地」のようなものだと思えばわかりやすいでしょう。Webサイト自体やそこに載せるデータは、全てこのサーバに保存されていきます。

 

 

そのサーバを手に入れるには、サーバのスペースを貸し出している「レンタルサーバ」サービス事業者が多く存在しますので、それを利用するのが便利です。事業者が提供するサーバにはそれぞれ特徴がありますので、目的に合わせたサーバを選びましょう。

例えば、たくさんの商品情報やカタログデータを載せる場合には容量が多い方が使いやすいです。また、ネットショップを運営したい(P161)、定期的な情報発信やオウンドメディアの運用を効率化するためにCMSを導入したい(P183)といった目的があれば、導入するそれらのシステムが利用できるサーバを選ばないといけません。自分で選ぶこともできますが、今回のWebサイト制作で委託している制作会社と相談の上決めたほうが確実です。

ちなみに、レンタルサーバは契約期間や対応できるアクセス数、利用したい機能によって料金が変わってくるのが一般的です。最初は手軽な価格から始めてもよいですが、今後Webサイト運営が軌道に乗ってきてアクセスが増えれば、契約プランをバージョンアップしなければ、といった悩みも出てきます。ならば最初から高いスペックのプランを選ぶかなど検討のしどころです。

 
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載