当然のことですが、Webサイトは器をつくるだけではなんの意味もありません。その器に盛り付けるテキストや画像、動画といった素材の用意をしましょう。
Webサイトの方針と目的、必要な要素が見えてきたら、そこに入れる情報の用意をしなければいけません。Webサイトは手段の1つでありそれだけで望みを変えてくれる魔法のアイテムではなく、その中で対象者に届ける情報こそが成否を握る生命線です。ここは自社および自社の商品・サービスをアピールする場所なので、自社で考えなければいけないところになります。用意しなければいけない主なものとしては3つあります。1つは「ロゴ」。当たり前ですが、会社や製品・サービスのロゴは必ず用意するものです。残り2つは「ビジュアル」「テキスト」になります。ビジュアルは写真、動画、イラストといった手法になりますが、もっとも手軽に用意できるのは写真でしょう。コーポレートサイトなら「会社外観」「オフィス」「社長や社員の顔」「商品外観」といったものは必要になってきます。イラストなら、納得感を出すためのデータのグラフや表、サービスの解説、アクセスマップなどが代表的です。ビジネスマンならクライアントや上司に企画や商品の良さを説得するためのプレゼン資料をつくることがあると思いますが、まさにそこで必要なものがWebサイトにも必要というわけです。
ビジュアルにも増して重要なのがテキストです。ここで伝えたいことがしっかりと顧客に伝わるかどうかが勝負です。コーポレートサイトでは「会社情報」はもちろん「会社沿革」「業務内容」など、ECサイトだと「商品情報」お知らせ(新製品情報、キャンペーンなど)」「料金表」「よくある質問(QA)」などが考えられます。すべて、このWebサイトによってどんな成果をもたらしたいか、その目的につながる観点で見出しの言葉や文章を考えます。成績のいい営業担当に、現場で日頃どんな営業トークをしているかなどを聞いてみると役に立つでしょう。
ビジュアルにせよテキストにせよ、魅力的なものをつくる自信がない、およびそんな時間がないといった場合、制作会社に依頼することもできます。もちろん追加で費用が発生しますが、プロがフラットな視点でつくってくれるテキストは自社内では思いつかない新たな魅力を再確認できる可能性もありますし、プロのカメラマンや動画は、それで商売しているプロだとクオリティが違います。そういった要素作成の依頼をするなら、発注金額はもちろん、誰に向け、どんなアクションを起こさせたいか、何を伝えたいかを整理して相談しましょう。