制作前に知りたい「Webサイトをつくるメリット」 事例詳細|つなweB

Webサイトは今やどんな企業でも持っているのが当然になってきましたが、中にはWebサイトの恩恵があまり得られない業種や状況もあります。Webサイトはどんなことに有用なのか、把握しましょう。

 

Webサイトのメリットは、一般的に「拡散性」、チラシや看板だけでは到底届かない日本全国ひいては世界中の人々に情報を見てもらう可能性があるということは言わずもがなでしょう。そして、「信頼性」があります。これは、その会社のサービスや商品を購入するにあたって、本当に購入しても損をしないか(騙されないか)といった顧客の不安を払拭するためのメッセージが発信できるということです。

さらに「効率性」。自社の営業担当は一般的に朝の9時から夕方の18時までなど活動できる時間や、1日に移動できる行動範囲や地域が限られますが、Webサイトは24時間全国津々浦々にアプローチできる“営業マンの代役”をしてくれます。しかも、Webサイトの情報はGoogleやYahoo!などの検索サイトなどで見つけてもらえるので、あらかじめ自社の情報に興味や必要性がある人(情報を提供したら反応してもらえそうな“顧客候補”)にアピールすることができるのは大きなポイントです。そして何より、従来の店舗や流通にプラスして新たな商流をつくり出すことができます。こういったメリットを享受することを目標にWebサイトを考えましょう。

紙媒体や看板では届かなかった「未知なる顧客」に知ってもらうことができ、問い合わせにきた顧客に年中無休&24時間体制で対応してくれる「スーパー営業マン」を自社に招くことと同じです。

 

前述したWebサイトのメリットがあまりない状況もあります。例えば、地域的に名前が知れ渡っている飲食店、商店、美容室などで、常連の固定客で経営が成り立っている場合には、無理してWebサイトを用意する必要はないかもしれません。それよりも、地場の基盤を固めるためにも看板の設置やタウン誌などへの広告出稿、デジタルならばFacebookやInstagram、TwitterといったSNS(ソーシャルネットワークサービス)で定期的に情報を投稿する、Googleマップに店舗情報を掲載できる「Google My Business(GMB)」の登録で固定客の興味や愛着を冷まさないようにする方が安定した収益を見込めるはずです。とはいえ、2021年現在の「コロナ禍」で、そういった商売も苦境に立たされている状況ではありますので、地場のリアルな商流が期待できないのであれば、広く情報発信をして新規顧客を探すためにはWebサイトは重要な手段になります。もっとも、Webサイトを通じて購入できる商材であること、配送や輸送の体制を整えることも同時にやならければいけないことになります。

地域で計算できる固定客(常連)が見込め、経営が成り立っているなら無理にWebサイトを用意する必要はないかもしれません。しかし、コロナ禍によりそれさえも見込めなくなってきた場合、早急にWebサイトを検討すべきでしょう。
※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載