ネットの集客は「購入のきっかけ」と「リピート」を意識する 事例詳細|つなweB

どれだけよい商品でも、知ってもらえなければ買ってもらえないですし、また、せっかく一度買ってもらえたのならリピートや拡散につなげたいですよね。ターゲットを意識し、購入の入口と出口(次の入口)まで設計しましょう。

 

物を買う、サービスに申し込む。そうした購買行動の始まりには必ず「知ったきっかけ」が存在します。集客施策といえばSNSと思い込んでいるかもしれませんが、案外、ネット以外が最初の接点だったということも多いはずです。美味しいお店を知ってる人ほどSNSよりタウン誌を活用していたり、ポストに入っていたチラシで、夕飯がピザになる日もあるでしょう。

全国・海外展開を考えるならネットでの情報発信は確かに必要かもしれません。しかし、飲食店や美容室など実店舗がある場合は、先述の定食屋の事例のように、必ずしもネット施策が最適とは限りません。むしろチラシやタウン誌に広告を載せる等、地域限定の施策のほうが安価かつ効果的な場合もあります。また、法人向けの業種の場合、ホームページよりもパンフレットのような資料がある方が、信頼性や社内稟議に有利といったこともあります。

ネット施策にこだわらず少し視野を広げて、自社の販路や顧客層に宣伝を見てもらえそうなシチュエーションを想像すると、効果的な集客経路を思いつきやすくなります。

最近新しく買ったものについて、最初にどこで知って、どのくらい悩んで、最終的にどこで買ったか、その理由などを振り返ってみると、効果的な集客経路のアイデアをひらめきやすいです

 

リピート施策と簡単に言っても、自分のことを振り返ると、商品や対応に満足しても案外リピートまでは至らないものです。つまり、リピート顧客になってもらうには、商品力(満足度)は当然として、会社・ブランドへの愛着とタイミング、そしてそれらを得るための継続的なコミュニケーションが必要になってきます。

同梱物やメールマガジンで割引クーポンを配布することは一般的な手法ですが、購入サイクルが長い商品は使われないまま忘れられてしまうことも…。

そこで活用したいのがSNSです。自社のSNSをフォローしてもらい、商品情報や関連コラム等を定期的に更新し、繰り返し接点をつくります。こうすることでブランドや企業への親近感が高まり、買い替えのタイミングで思い出してもらったり、新商品や定期購入の案内も受け入れてもらえやすくなります。媒体はInstagramやTwitterのほか、リピート施策にはLINEもおすすめです。

ECサイトを構築する場合は、リピート施策が機能要件に関わりますので、事前にやりたいことを決めておきましょう。

都合のよいときだけ連絡してくる人より、定期的に雑談でも連絡をくれる人のほうが、親近感や応援したい気持ちがわきやすいはず。「愛される」ブランドになるための情報発信を意識しましょう

※Web制作・運用バイブル 2022(2021年11月8日発売)掲載記事を転載