盛り上がりはどこまで本当? 調査結果から見るPythonブームのリアル 事例詳細|つなweB

Pythonブームはどこまで続くのか

多くのプログラミング言語人気ランキングで上位に入るPython。開発者のQ&Aコミュニティ「Stack Overflow」の年次アンケートでは、2019年から4位だったPythonが2021年に初めて3位に入りました①。

そのStack OverflowやGitHub、Google検索・トレンドなどの情報を独自にスコアリングしたIEEE Spectrumのランキングでは、2017年以降連続でPythonが1位を堅持②。周辺情報の盛り上がり方が他の言語を上回っていることがうかがえます。

同じく独自の指標でランキングを出しているTIOBE IndexやRedMonkでもPythonは2位(2021年9月時点)。また「O’Reilly online learning」では利用状況ランキング1位であると同時に利用増加率も21%と高く、単なるブームで終わらない層の厚さが感じられます。

 

学びたい人多数も、実戦はこれから?

Pythonは、豊富なフレームワーク/ライブラリを背景に多方面で活用されていることが特徴です③。「Webフレームワーク」では、バックエンドに限るとPythonが2位ポジション。「その他のフレームワーク」では、ビッグデータ分析や機械学習などに用いられるものが多数ランクインし、データサイエンスの分野でPythonが必須となっていることがわかります。

国内でも、各種の調査でPythonが人気言語にランクインしています。この傾向は年代を問わず起きているようで、TECH Street「2021年に学びたい言語」調査ではどの年代でもPythonが3割前後と、他を大きく引き離しています④。一方、paizaの調査で「自分が一番得意だと思う開発言語」を訊ねると、Pythonは1位からだいぶ下がって2位。本格的に使いこなすのはまだこれから、という状況のようです。

笠井美史乃