其の二十一:クライアントにデザインテイストを聞くな 事例詳細|つなweB
其の二十一:クライアントにデザインテイストを聞くな

大手呉服屋の美濃屋からウェブ制作の依頼を受注した、スイスイディレクターのミネアサヒと、その部下で七転八倒ディレクターの新之助。 ワイヤーフレームまでのフェーズを完了 し、いよいよデザインへ入ろうとするも、方向性がなかなか決まらず苦労している模様。一体どうすればふさわしいテイストを見つけられるのか…

この記事の監修者

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関根 聖二

株式会社スパイスワークス代表取締役、スパイスワークスミャンマー CEO。 WEBサイト制作で培ったノウハウを活用し、企業のDX推進や、世界最先端の教育DX研究プロジェクトに携わる。

~ディレクターの顧客対応篇~

 

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クライアントにテイストを聞いてはいけない理由とは?

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Webサイトの内容が固まり、いよいよデザイン。となると、ついクライアントの好みを聞いて決めたくなるところかもしれませんが、これではクライアントから信頼されるディレクターになることはできません。
 

聞くべきポイントは「好み」ではなく「ビジネスゴール」。つまり、このWebサイトが何を目的としているのか。ターゲットが誰で、どんな行動をしてほしいのか、という点です。これらをしっかり確認した上で、そのターゲットや商品にどんなテイストが合うか、どんなカラーリングが好まれるかなどを考え、形にして提案するのが私たちの仕事です。
 

例えば、「サイトリニューアルでより若い層へターゲットを広げたい」という狙いなら従来よりもスタイリッシュな表現を意識するとか、「この商品・サービスをよりアピールしていきたい」という狙いなら写真やロゴなど要素の扱い方にメリハリをつける、といった形です。
 

もちろん、ワイヤーフレームを制作するまでの段階でビジネスゴールのお話はしているはずですが、構成要素が固まった段階で改めてより具体的に「誰に」「どんな行動を」を共有することで、デザイナーにとってもデザイン上で押さえるべきポイントが明確になるはずです。UI設計のためにも「誰に」「どんな行動を」期待しているのか、きちんと合意しておくことは大切なポイントと言えますね。
 

あくまで、提案するのは私たち、決めるのはクライアントです。以前にお話しした 「其の十九:クライアントに質問するな」 とも共通する心得ですが、新之助さん、覚えていらっしゃいますか? デザイン提案にもこの姿勢で臨みましょう!

今日の教訓

 

 

次回予告

 

mineasahi
 

次回! なぜデザイン案が通らないのか?

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ミネアサヒ
 

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